晩酌と相撲好きのブログ

毎日ビール2本程度の晩酌とおいしいつまみ、そして大好きな相撲を愛しているアラフォー妻子あり男の心の内です。たまに本業の教育分野に関することもつぶやいたり。暇つぶしに見てやってください

本部はどこ?と聞かれて

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私は20代の中盤まで

年に1回は逆ナンされる人生を送っていました。

 

男性が女性から声を掛けられる。

なかなかあることではございません。

 

正確な統計をとってないのでテキトーですが

男性で女性からナンパされた経験がある人は

全体の1%にも満たないのではないでしょうか!!

100人に一人もいません。

※今気づいたんですけどナンパって死語ですか?

 

 

そうなんです。

私は男前なのです。

 

 

つい先日も

 

新規開店のスーパーにて

 

開店セールで混雑している中、若い女性から

「すみません」

と声をかけられました。

 

私は

「ふっ…

40才になってもこの男前ぶりは隠しきれんか…

しかし私は妻子ある身。危険な情(以下略)」

と瞬間的に思いましたが

 

女性が

「カット野菜いかがですか?当社のカット野菜は袋を開けたらすぐに食べられ云云かんぬん」

 

私は

家の向かいの畑から野菜もらうんでいいです

って言ってそそくさと立ち去りました。

 

こんな感じで中年の今なおモテモテの私ですが

人生最大の逆ナンは25歳の時に発生しました。

 

 

 

≪ココより先は時間のある人でも読まない方がいいです≫

 

 

 

 

 

 

 

大雪が降りしきる中

私は会社から少し離れている駐車場へ向かっていました。

 

今日は何を飲もうかな

 

そんなことを考えながらの帰路です。

結構積もったな… 俺の車動くかな…

そんなことを思いながら歩いていると

 

一台の車が立ち往生しています。

 

女性二人が困り果てた様子でたたずんでいました。

 

私は

 

「雪にはまったんですか?車押しましょうか?」

と声を掛けました。

 

「お願いします」

 

女性の一人は少し安心した様子でした。

 

 

なんとか必死に雪の深みから脱出し

 

女性(30歳くらい)からお礼を言われました。

 

 

「どうもありがとうございました。

今度お食事でもどうですか??

おごりますから!」

 

来た来た!

年に一度の逆ナンが今年は早くもきた(1月だった)!

 

私は二つ返事でOKし、とりあえずその場は電話番号とメアド(死語)を交換しました。

 

 

数日のメールやり取りのあと、

次の日曜にびっくりド〇キーでランチを、ということになりました。

まあ健全でいいんじゃないかと思いました。

 

 

ランチ当日、ド〇キーに行くと女性が待っていました。

 

注文を終え、ハンバーグを待っている間、女性と話をしました。

 

私「どこ出身なんすか?」

女「どこだと思う?」

私「(選択肢はムゲン。無理やろ)どこの県すか?」

女「秋田」

私「秋田のどこっすか?」

女「どこだと思う?」

私「(69分の1は無理やろ…←大合併前の数)ヒントを」

 

女「『ひ』から始まる」

私「ひ…あー、東由利町!」

女「違う」

私「えー!ひ? 他にひで始まるとこないっすよー(興味ねー)」

女「もう一つあるでしょ」

私「なんだろなー(はよ言え)」

 

 

女「東成瀬村

私「お…おお(ド田舎秋田の中でも秘境中の秘境!!)」

 

 

なんてことを話しているうちにハンバーグ到着。

食べました。

 

食後のコーシーをすすっていると女性が

「私って男運に恵まれなくてさ…」

と始まりました。

 

「男に裏切られ、親友にも裏切られ、

でも新しい友達ができて

その友達にススメられたのが

仏法なの」

 

 

ん?

 

「仏法。」

 

 

何ですって?

 

「だから仏法。

 

 

 

 

今の今まで目の前の女性は自分の出身市町村をもったいぶるちょっとイタいくらいの人かなー

なんて思っていましたが

途端に恐怖の対象に切り替わります。

 

私の煙草を持つ手が明らかに震えています。

狭くない面積の灰皿をとらえることがうまくできません…。

 

女性は続けます。

 

私たちの団体の本部は埼玉にある。

仮に日本に大地震がおきても本部付近だけは

守られている(何に?)ので被害は起きない。

 

 

「あなたもこの仲間に入らない?」

すでに仏法関連のパンフをテーブル一杯に広げて

そう、表現するなら戦闘態勢に入っています。

この女性は!!

 

 

私は

もはや

ありきたりな返答ではどうしようもないことを悟り

私の持てるすべてのMPを使い、応戦することを決意しました。

 

「内緒なんですけど自分、イスラムなんです

 

MPすべて使ったかいがありました。

女性は見るからに狼狽しています。

 

おそらく生身の人間から「イスラムなんです」と言われたことなどないでしょう。

私もこの先長い人生で「自分はイスラム」なんて言うこともないと思います。

 

それほどの破壊力がありました。

(しかもカウンターだから効くよね!)

 

 

彼女は力なく

こう言葉を発しました。

 

「本部はどこ?」

 

 

私「?いやメッカじゃないすか?」

 

 

 

 

 

 

 

こんなやり取りがありながら5分くらい経つと女性も盛り返してきて

イスラムでもいいから入ろう」

ときます。

 

私は「いや原理寄りなんで危険すよ」

などと返しても全く聞きません。

 

これをやるしかねーのか…

 

 

私は覚悟しました。

私のHPをフルに使うしかあるまい。

 

よしやるぞ!

 

私は女性にこう言いました。

 

「うんこするんで家に帰ります」

 

 

 

女性「…いや、あっちのトイレでしてくれば?」

 

私「家じゃないと出ないんです

 

私「会社でも毎日昼飯食ったら家に帰ってしてるんです!!

 

 

 

 

とても昼時の飲食店で交わす会話ではございません。

 

 

そんなこんなでとうとう

 

店長が突然やってきて

「お待ちのお客様もいますのでお食事お済でしたらどうか…」

と私たちに言い放ちました。

 

 

明らかに仏法のパンフが目立ちすぎです。

 

我々は店を追い出されました。

 

 

私は逃げるようにして自分の車に飛び乗り走り出しました。

一応、尾行を警戒して同じとこ回ったり全く違うルートたどったりしました。

 

疲れました。

 

逆ナンなんぞされるもんじゃないな。

 

そう思った大雪の年の1月でした。

 

そういえば

女性はハンバーグ代をおごってくれませんでした。