晩酌と相撲好きのブログ

毎日ビール2本程度の晩酌とおいしいつまみ、そして大好きな相撲を愛しているアラフォー妻子あり男の心の内です。たまに本業の教育分野に関することもつぶやいたり。暇つぶしに見てやってください

退職した日の思い出

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ちょうど1年前

 

私は会社を辞め、フリーランスという立場に身を置くこととなりました。

 

いろいろと問題のある会社ではありましたが

 

退職する最後の日は

思い出に残る日となりました。

 

 

私は在職時

非常におとなしい性格でした。

正確には「おとなしく振舞って」いました。

 

なぜなら

その会社では

長時間勤務の上、圧倒的な成果を出したものが正義

という価値観だったからです。

 

短時間勤務でそこそこの成果は悪

 

という価値観とも言えました。

 

私はお世辞にもやる気のある社員とは言えず、

入社以来十数年間ずーーっと

「そこそこの成果」

しかあげることができませんでした。

 

そんな私が仕事でもっと成果をあげるには

まず最初に自分の中で

「長時間勤務を是」とする必要

がありました。

 

そうしないと成果を出すための仕事に集中できないかです。

 

私の部署は大規模支店で

人間の能力を超えた分量の雑務が絶えず押し寄せてきます。

 

それらを片付け

さらに業績を伸ばすということは

私の勤務時間の延長が絶対条件となります。

 

私の部署は

他のエリアの基準で見てみれば

社員3名が必要な規模の大きさなのですが

いつの頃からか

私1名

の体制となってしまいました。

※もう一人エリア長が所属していましたがあまりこちらの業務をせずで…

でも、まけにまけて言えば社員1.5人体制ということになりましょうか

 

 

 

ちなみに私が退職するまでついに私に代わり、私以外の人物がこの部署を担当することはありませんでした。

それほどまでに「やりたくない部署」

であったのです。

 

 

そんな価値観の組織に10年以上在籍していると

「自分はダメな人間だ」

と自らを貶める発想に自然となってしまいます。

 

 

だから

会議では何も発言しないし

不満があっても言えないし

罵倒されても反論せずにいつまでも黙っている

 

そんな人間でした。

 

上司から見ればある意味

「便利人間」

ではあったと思います。

 

とりあえずやれと言われた仕事はやっていましたので

面倒ごとは全てこちらに回ってきていました。

 

 

 

退職からさかのぼること二年くらい前

現状を打破するために

 

自分の抱える雑務を

ほぼすべて学生アルバイトに丸投げできる

システムを構築しました。

 

この2年はとても楽で

定時出社定時退社の日がとても多くなりました。

 

しかし上司はそれを悪と断罪します。

 

「お前は何をしに会社に来ているんだ?」

とヒマそうな私を見て詰問してきます。

 

私は無言です。

なぜなら

何もしに来ていないから

です。

 

何もしなくてもよいように

学生アルバイトに協力してもらっているのです。

 

何もしなくてもよいように

学生アルバイトに効率よく仕事の処理方法を

伝授し

 

何もしなくてもよいように

学生アルバイトに仕事へのモチベーションを高める工夫を

施し

 

何もしなくてもよいように

学生アルバイトに残業を認め

作業した分の給与が支払われるように

根回し

をしたのです(それでも社員の人件費の数分の1)。

 

このシステムを構築するまでの苦労は

他の社員には分かりますまい。

 

しかし

そんなことはかけらも頭の中にない上司は

私に対して厳しく当たってきます。

 

理由は

楽そうで定時出社定時退勤だから

 

のようです。

 

給与は成果に対して支払ってほしい

 

そう思います。

 

給与は決して

長時間勤務に耐えたことへのご褒美

ではありません

 

 

私はだんだんと上司の言葉に、思考に、

全てに矛盾を感じるようになり

鵜呑みにすることはなくなってきました。

 

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そしてある日

上司より深夜残業を突然命じられ上司に殺意を抱きながら懸命に作業をこなし

翌日に上司に退職を申し出ます。

 

私は2週間後が最終出勤日とするように要求しましたが

通りませんでした。

しかし

私が心底

早くこのクズ会社を辞めたい

と思っていることは伝わったようです。

 

3か月後が最終出勤日ということに決まり

私の中ではこの3か月は

ボランティア

に等しいと考えました。

 

それからは

最上位の上司に怒鳴り散らしたり

有給をフルに使うために結構欠勤したり

とやりたい放題やりました。

 

上司からはとても疎ましく

もしかすると恨みを買っていたかもしれません。

 

 

 

 

他のアルバイトやパートのスタッフたちは

そんな私の上司への対応を見て

「突然人格が変わった!」

と若干恐れたり興味を持ったりしていました。

 

 

でも

身近なスタッフたちは結構私の考えに賛同してくれて

応援してくれていました。

 

 

 

 

さて

前置きがナイル川になってしまいました…。

 

肝心の退職した日の思い出について書いていきます。

 

退職する日は

なんと

上司がお休みの日(シフト制)でした。

 

普通は部下が退職する日だというのであれば

休みをずらしそうなもんですが

そもそも私の退職を悪く思っている(面倒ごとを押し付ける奴がいなくなるので大変になる)

のでむしろ今は顔も見たくない

ということなのでしょう。

 

人間、土壇場になるとその人間性が分かるものです。

 

 

私は最終日に出勤後、

上階にある別部署にあいさつに行きました。

 

そこには最上位の上司がいます。

 

行ったら最上位の上司がいて

菓子折りを渡そうとしたら

「俺はいいから別の人に行って」

と目も合わせずに逃げるように去っていきました。

 

その上司はこのときのバカです ↓ 

【上司に】会社の人達からの評価を一日で変える方法【怒鳴る】たったそれだけ? - 晩酌と相撲好きのブログ

 

 

以上の上司2名の人間性が分かりました。

 

最後の最後で

やはりダメな会社だったんだ…

と再度実感してしまったのはとても残念でした。

 

 

しかし

 

ショボいことばかりではなく

 

嬉しいこともありました。

 

 

それは

元教え子(塾だったの)が二人も

私の退職に合わせて訪問してくれたのです。

 

この二人というのが

そのとき二浪中の20歳男子二名。

 

正直

彼らの事はその2年間

1か月に1回は思い出していました。

 

たまたま

(これまた)元教え子のアルバイト学生と同級生で

ことあるごとに私が彼女に2人の様子を聞いていたので

彼らに「あいつ、会社辞めるってよ」

と連絡してくれたとのことでした。

 

突然の訪問に喜びを隠しきれませんでした。

1人はわざわざ県外から来てくれて

私に会ったらそのままとんぼ返りだそうです…。

ありがとう(涙)。

 

その日は上記のように上司がおらず

元教え子二人の訪問にテンションを高くした私は

隣の教室が授業中にも関わらず

声を抑えずに彼らとの話に夢中になって

大爆笑したりしてしまいました。

 

私のそんな姿を

スタッフも生徒も見たことがなかったようで

驚いていたようです。

 

塾全体がにぎやかだった

そんな最終出勤日の夜でした。

 

ちなみに浪人二名はそのとき無事に志望校合格済みでした。

 

 

余談ですが

学校や塾で厳しい先生がいて

卒業後に生徒が「先生の厳しい指導のおかげで成長できました」

とくるのは実はあまり良いことではないようです。

 

 

アドラー心理学に関する書籍

幸せになる勇気

の観点からは

当時の厳しい指導は心底嫌だったがその時の自分を否定すれば今の自分を否定することになってしまう

という心理から過去を肯定し

そして今を肯定する(今の否定は死につながりかねない)

という思考の一貫から来るものなのだそうです。

 

 

 以上です。

 

気づいたらもう1年か…

こうやって定期的に前のクソ会社の事を思い出し

その思い出を発奮材料として利用していこう。

 

それにしてもあの二人は大学決まってよかった(1年前の話よ)。

 

 

今度は会社辞めて変わったことでも書いてみようか。

 

もしも最後まで読んでくれた方がいたら

本当にありがとうございます。

 

ますます頑張ります。