つい12年前までは実家住まいだった私が断ずる
「実家住まいで親とうまくいっていない人へ」。
全くの独断と偏見ではあるが、おそらくは
「正しい」か「正しくない」でいえば間違いなく「正しい」ことを述べていく。
これを見て耳が痛い(見ているのになぜ耳が痛いのか禁止)、という方こそぜひこのアドバイスを心に留めてほしい。
では参ります。
■実家住まいで親とうまくいかない理由
いきなり結論を言う。
実家に住んでいて親との折り合いが悪い原因は、
「いつも一緒にいるから」
だ。
あなたがもしも一年に一度、数年に一度しか実家に帰ってこられないのなら
親は今と同じ態度であなたと接するだろうか?
そんなことは全くないだろう。
あなたの帰省を心から喜ぶはずだ。全力であなたをもてなすことだろう。
しかし、現実にあなたは毎日実家に住んでいる。毎日親と顔を合わせる。
そう。親からすれば、あなたと顔を合わせるのは日常なのだ。
なんなら、「いつまで親のスネをかじるつもりなのだろうか?」と不安にも似た疑問を抱えているのではないだろうか。
極論、実家住まいで親と折り合いが悪い人は、別居すれば問題は解決する。
この結論からは逃れることはできない。
この記事では直球を投げ続けるが、勇気ある方に読み続けてほしい。
勇気のない方はいつまでも親との関係悪化に苦しむがいい(スパルタ)。
■親に渡す家賃や生活費は妥当なのか?
実家住まいでまともに家賃その他生活費相当の金銭その他有価証券(国債とか?誰が持ってるんだ)を提供している人はいないだろう。
「いやいや、俺は家賃生活費をちゃんと親に渡している!」
という人が多いかもしれないが、
果たしてそれは本当に「相当額」なのだろうか?
あなたの実家の居室・風呂・トイレ・キッチン・車の駐車場代etc…。
それらを利用しているあなた!
近隣の物件と比べて適性価格だろうか?
私は断言しよう。
実家住まいで近隣の物件と相当、もしくはそれよりも高い額を親に提供している人は皆無であると!
大体が「こんくらいでいいでしょ」という額を渡しているに過ぎない。
渡しているならまだ良心的だ。
中には全くお金を渡していないものまでいる。
しかも、親は炊事洗濯をすべて、もしくは一部を担ってくれる。
実家に住んでいて、近隣相場の家賃そして生活費を支払い、かつ炊事洗濯は完全分離だという人は、あえてもう一度言おう、皆無だと!
■実家住まいの人の人生はあくまで「親の支配下」
自分の人生は自分で切り開いてきた。
そう自負する実家住まラー(?)は思うだろう。
しかし、実はそうではない。
実家に住んでいると様々な制約が生まれる。
まずは外出時間だ。
私の体験談になるが、30歳を過ぎている状態で
朝帰りをすると親が心配する。
30歳の、しかも男性だ。なんの心配があるのか?
一人暮らしではありえないことだ。
以前に一度、同級生男性と朝まで飲んでいた帰り、
同級生男性の親御さんから私のケータイに電話がかかってきたことがある。
「うちの息子、どこにいるか分かる?」
ウソのような本当の話だ。
そう。
実家住まいとはこういうことなのだ。
子は、親から見れば何歳になろうが我が子。
実家に住んでいれば否応なくその恩恵にあずかることになる。もちろん皮肉だ。
ちなみに、「親のために同居している」と答える輩もたまにいるが
はたして親は本当にそれを望んでいるのだろうか?
逆に、それを親が望んでいるのであれば、そしてあなたが立派に大人だったら
いますぐ逃げ、離れなければならない状況だ。
あなたの人生はあなたのものだ。
親の役割は子供のあなたを育てるところまでだ。成人したあなたをコントロールする権利はない。
あなたもだ。親に依存するのは17歳までだ。現在、日本の成人は18歳。
あなたはあなたの責任で、あなたの生活力でもって、人生を切り開き、生き抜いていく必要がある。
親と同居するあなたは、すでに自身の人生を生きていない。親のための人生になりかけている。
今からでも遅くはない。自立せよ。
■異性と満足に交際できない
実家住まいで自由な恋愛は厳しいだろう。
中・高生でもあるまいに、いまどき交際相手の家を訪問する際に親にまで挨拶せにゃならんとな??
誰がそんな人物と交際を継続するというのか…?
皆さんが適齢期の若者だとする。
交際相手が実家住まいだ。
正直どう思うか?
相手が実家住まいで安心するのは
20代前半の容姿端麗な女性と交際している男性
くらいではないだろうか?
その他の場合、「え?実家に住んでるの…?」となる。
実家住まいだと恋愛の幅も激烈に狭まってしまう。
■すぐさま引っ越そう。今すぐだ。
あおるようで恐縮だが、
実家住まラーは今すぐ新居を見つけて引っ越しをしよう。
不動産屋に駆け込むのだ。
懇切丁寧に(売上対象として)接してくれるだろう。
え?お金がないって?
稼げ!
そもそも、一人暮らしができない程度の収入しかないということは
経済的自立ができていないのと同義だ。
まずは一人暮らししても生き抜いていくだけの収入を得ることを最優先に考えよう。
具体的には転職!これしかない。
一人暮らしができない程度の収入ということは、かなり低水準、というより正社員だとまずありえない給与体系だ。
もしも非正規雇用の人は正規雇用を死ぬほど目指そう。どうせ今でも死んだような人生なのだから、死んだつもりになって100社~1000社、応募してみよう。
1000社受けて一社も受からなかったら、私が責任を持とう。1000社受けて全落ちした奴は有史以来ゼロなので安心してほしい。
収入ができたらすぐに物件見つけて引っ越しだ。
引っ越しをして、自分の城ができたらあなたなら何をする?
自由だ。その自由を使って何をする?
遊び惚けるか?酒を飲み散らかすか?はたまたスキルアップを目指すべく勉強をするか?
自由の使い方で人間の質は磨かれもするし、錆びれもする。
自分の人生を生きるとはそういうことではないだろうか。
誰かの、親の制約の下で生きる。楽なようでいてその実、
「自由な中で自分が選択する経験」をすることができない。
自分の選択した行動の結果を自分で受け入れる。
これが大人の権利と義務ではなかろうか?
実家住まいのままだと永遠に自分で選択することができない。
逆に、自分の稼いだ金で一人暮らしをするということは、
自分で行動を選択するよりほかはない。
ぜひ、自分を自立させていこう。