晩酌と相撲好きのブログ

毎日ビール2本程度の晩酌とおいしいつまみ、そして大好きな相撲を愛しているアラフォー妻子あり男の心の内です。たまに本業の教育分野に関することもつぶやいたり。暇つぶしに見てやってください

家庭でおいしいチャーハンを作る方法

皆さんがもし、

 

「自分で作るチャーハンは美味しくないんだよね…」

 

と思われる方は、以下のコツを二つ、片方もしくはコンボで試してみてほしい

 

【チャーハンを美味しく作るコツ】

①油を現在の3倍の量にする

②調味料の量を1.5~2倍にする

 

これで、現時点でのあなたのチャーハンの味を凌駕することができる。

しかも、作り方は全く一緒でもだ。

 

信じられないかもしれないが、本当だ。

だまされたと思って試してみてほしい。

 

激ウマになる。

 

 

しかし

 

 

そう。

 

健康に悪くない???

 

 

そうですぅ。

 

 

美味しいチャーハンは健康に悪いのだ。

 

逆を言えば、健康に悪い油と調味料の分量でないと、私たちはチャーハンを美味しいと感じなくなっているのだ。

 

 

怖いことに

このコツ二つを実践して作るチャーハンは、うちの子供たちもよく食べる。

しかし、普通の(健康に配慮して調理した)チャーハンは残す残す…。

 

 

 

学生時代、私は町中華でアルバイトをしていた。

その町中華は繁華街にあったが、最近、惜しまれながらもマスターの高齢化により?閉店した。長く客に愛された店だった。

 

私はその店で厨房担当だった。

ラーメンを作ったり、ギョーザを焼いたりが担当業務だった。

 

同じ厨房ではマスターがフライパンを振るメニューを調理していた。

肉野菜炒めや麻婆豆腐、広東麵や焼きそば。めったに出ないが天津飯なども。

豪快に中華鍋を、メラゾーマ並みとも言えるあがり方の炎とともに振り回していた。

 

その中で、よく出た中華鍋メニューがチャーハンだった。

この店のチャーハンは人気で、これだけを食べに来る人も多い。

チャーハンだけで当時の値段で800円。ラーメン550円と比べると高額商品。

それでも人気だった。

 

しかし、

厨房でマスターのチャーハン調理状況を日々見つめる私の目は懐疑的だった。

だって、

特別な具材や調味料は一切入っていないんだもの。

 

具は卵、ネギのみ。調味料はなんと醤油と塩コショウのみ!

調味料はごく普通の業務用のものだ。伯方の塩とかではない。

 

そんなんで、どうして人気のチャーハンが出来上がるのか!!

不思議だった。

たまーにまかないで食べさせてもらった。

(要求すれば毎日でも食べられたのだろうが、私はそれよりも自分で作る素ラーメンが大好きだった。この店のノーマル醤油ラーメンを愛していた。ラーメンは油と塩分の権化だが…。)

確かにこのチャーハンは美味しい!!

 

どんな秘密があるのか…。

 

 

 

そんなこんなで町中華バイト時代から10年ほどが経ち、

一人暮らしを始めるにあたり、調理器具をそろえた。

長年のあこがれだった中華鍋をとうとう買った。

 

鉄製の本格的な奴だ。手入れをしないとガンガンに錆びるあの中華鍋が自分の手に!

 

早速オール強火でチャーハンを作ってみた。

フライパンで作るものとは段違いに美味しかった。感動した。

マスターの作る様子をいつも見ていた。その通りに作った。旨いはずだ。

 

それからはその中華鍋とはいつも一緒だった。寝る時も一緒だったしお風呂も一緒だった(精神的に)。

 

しかし時は経ち、現在の家に引っ越すにあたり、その中華鍋は廃棄した(IHコンロになったため)。

途端に私の作るチャーハンは激マズになった。

 

そうだ!中華鍋がないからだ!

私は思ったが、最近、果たしてそうだろうかと疑問に思う。

 

 

お店のチャーハンが美味しいのは、

業務用のガスコンロでメラゾーマ並みの火力にて中華鍋を振り回すためだ。

振り回し、炒める食材が宙を舞う時、メラゾーマとわずかに直接触れ合う。これが食材の香ばしさを生む。

そういう論理らしい。

 

 

しかし、私が中華鍋でチャーハンを作ったときはいってもメラミ程度。

火力のせいではないのではないか?

今はそう思う。

 

では、なぜ現在は激マズに??

 

それは

 

そう。

 

冒頭で述べたコツに戻るのだ。

私の場合は①の油の量(をメチャ多くする)だった。

 

 

思えば、中華鍋で調理をするときは必ず、慣らしで油を鍋全体にコーティングする必要がある。

これだけでもかなりの油の量だ。

コーティングのために大量にまいた油は当然、オイルポットに戻すが、

そこから再び各料理の分量、油を投入する。

 

一般家庭でフライパン調理をするとき、この中華鍋と同じ分量の油を投入すれば、下手したら揚げ物ができてしまう。薄切りハムくらいなら余裕で揚がる。

 

私たちはチャーハンを食っているのではない。

油を食っているのだ!

 

 

ある中華料理の大家が、テレビでこう言っていた。

「中華料理をうまくするためには油を多くすればいい。それでうまくなる。」

と身もふたもなかった。

 

どれだけ料理の技量が上がろうとも、油の量を制限されては勝ち目がないのだ。

 

 

 

 

年を取ったら油ものは控えよと言われるが、

この油とはなにか?

肉?魚?ごま油?

違う。控えなければならない油とは、サラダ油のことだ。

 

しかし、皮肉なことにこのサラダ油が多く使用されていればいるほど、私たちは美味しいと感じてしまう。

 

 

 

とあるYouTubeチャンネルで、「おいしいまかないの作り方」の動画があった。

飲食店経営者なのだろう。和風の店内で調理の様子を流していた。

その回は「美味しい野菜炒め」。

具材の切り方やら炒める際の火加減やら、家庭では鍋を振らんでもいい、というアドバイスやら盛沢山であったが、

いざ調理となったときの最初の油の量!!

「大匙1」とその出演者は言ったものの、あきらかに「しゃぶしゃぶでのちょっとしたさし水」程度はあった。

さらに!味付けの段階での塩とコショー。欲張りが振る打ち出の小づちとはこのような具合なのだろうと想像させてくれるほどふんだんに粉々をまき散らしている!!

 

そりゃあ、美味しくなりますよ。

私たち一般人は、その致死量ともいえる油と調味料の分量を避けながらも

美味しい料理の作り方を求めているんですよ!

言い方を変えれば、常に油と塩分量との戦いでもあるのですよ!

 

そういいたくなった。

 

でも

 

 

この出演者が特殊ということはない。

世の飲食店の料理人は皆こうである。

「皆こうである」は何も「悪い奴らめ」と言っているわけでは全くない。

 

悪気は全くないのだ。

 

ただ、

「飲食店側から見る美味しい料理の作り方」

と、

「健康的に美味しい料理を作る方法」

は別物だと思った方がいいだろう。

 

考え方は人それぞれだとは思うが、

長生きしたしたくば飲食店の「当たり前」を鵜呑みにしない方がいいのではないかと感じる。

 

 

子供に堂々と食べさせることのできるチャーハン。

私には作成不可能だと悟った。

というわけで

美味しいオムライスにシフトチェンジすることにした。

これからの世は柔軟な対応が求められる。

 

チャーハン死す。私の中のチャーハンよさらば!

 

以上です。