晩酌と相撲好きのブログ

毎日ビール2本程度の晩酌とおいしいつまみ、そして大好きな相撲を愛しているアラフォー妻子あり男の心の内です。たまに本業の教育分野に関することもつぶやいたり。暇つぶしに見てやってください

隠れてないけど隠れたっぽく見える天才

日本が誇るスーパーヒーロー、井上尚弥

 

 

アマ七冠の実績を引っ提げ大橋ジムと契約。
契約に「強いやつとだけ試合をする」という条件を叩きつけ入門。

 

プロテストはB級ライセンスを受験、なんとスパーリングの相手は現役の日本チャンピオンであり
その日本チャンピオンをコーナーに詰める腕前を披露。まだデビュー前でこれである。

 

しかもデビュー戦はOPBF東洋太平洋ミニマム級7位の選手と契約ウエートの8回戦。
B級ライセンス(B級は6回戦)なのになぜか特例でA級ライセンスが認められる意味不明っぷり。当然KO勝ち。

 

2戦目はタイ王者を1ラウンドKOで破る。

3戦目は日本一位を、途中負傷した右手を封印し左でKO勝利。

この時点ですでにとんでもない。

 

 

そして4戦目はとうとう日本チャンピオンとの対決。

そう。日本タイトルマッチだ。

 

相手は日本ライトフライ級王者の田口良一。

テレビ中継されたこの試合は誰もが「井上の楽勝でしょ」と思っていたに違いない。

なにより中継したテレビ局がそういった雰囲気をガンガンに垂れ流していた。

下品な雰囲気づくりだった。

 

 

 

私は当時、井上をあまり好きではなかった。テレビが持ち上げた「作られたスター」という印象をなんの根拠もなく抱いており相手の田口を応援する気100%だった。

 

私も心の何処かで「田口、ボコボコにやられちゃうんだろうな…」と後ろ向きな予想をしていた。

しかし、田口ならやってくれるのではないか?この若造をしばいてくれるのではないか?そういった期待も入り混じってこの試合をテレビ観戦した。
2013年の話である。

 

 

試合は予想に反し、田口の善戦が目立った。
井上にそこそこ打ち返してパンチを当てていたのだ。しかも腰の乗った、重いパンチを。

 

試合の結果は判定で井上の勝利。文句なしのフルマークで井上だったがそれでも、
KO負けしなかっただけでも田口の戦いは賞賛に値するものだと私は勝手に思っていた。

 

 

でも、田口も負けてしまったか…。ここまで圧倒的な差があったのか…。

私はなぜか、田口の競技人生が間もなく終わってしまうような感覚を覚えた。

当然、それは錯覚に過ぎなかった。

 

 

そこからの井上の活躍は説明するまでも無いが、この4戦目で日本チャンピオン、続く5戦目で東洋チャンピオン、6戦目で世界チャンピオンまで上り詰める。

現在では2階級において4団体統一王者になってしまった。生きる伝説である。

 

 

さて、

井上の4戦目の相手、田口良一について知っている人は少ないのではないか?

ボクシングファンくらいではないかと私は危惧している。

 

 

冷静に考えてみてほしい。

 

井上は過去三度の判定勝ちを経験している。逆を言えば、それ以外はすべてKO勝ちなのだが、あの井上をもってしても全試合KO勝ちではないのだ。

 

そして、試合中の怪我が原因での判定勝ちが二度ある。

 

すなわち、試合中、井上が怪我もなにもせず、ノーアクシデントで判定までいったのは田口一人なのである!!!!

 

 

このことを知る日本人が何人いるだろうか?まあ結構いるだろうが、もっとフィーチャーされてもいいのではないだろうか?

 

 

その証拠に、田口はその後世界ライトフライ級王者に輝いている。なんならWBAIBFも統一しちゃったりもしている。

 

井上は次元が違うボクサーではあるが、
田口も十分に異次元な存在なのだ!!

田口は強いんだよ!!(戦闘竜

 

田口の現役最後の試合ではあの田中恒成と判定までいっている。

 

 

 

そしてなんと!田口の中学時代の同級生がセカオワの女の人なのだ!!

おな中から二人も有名人出るってすごくない??

 

 

 

同門の先輩、内山高志からパシられる雰囲気でイジられるキャラも一層、田口の魅力に磨きがかかっている。いるか?

 

 

そういうわけで、田口良一さんを覚えて今日は帰ってください。

 

 

 

以上です。