私はそもそも論が好きだ。
最近SNSのThreadsにて、とある飲食店のオーナーが
「キャッシュレス決済の手数料が高すぎて経営を圧迫している。客には現金で支払うマナーを覚えてほしい」
みたいなことを投稿していた。
この一言に対する議論がさまざま起きており(意外と活発なSNSである…)
・ランチタイムは(ランチ商品は薄利であるため)キャッシュレス決済不可にしている店もある
だの
・店が支払うキャッシュレス決済手数料の改定が必要だ
だの
いろいろ。
しかし、そもそも論を言えば
キャッシュレス決済をやめればよいだけの話である。
なぜくだんのオーナーは「キャッシュレス決済費用高すぎなので客は現金使え」などとほざくのだろう?
逆を言えばなぜキャッシュレス決済を廃止しないのか?となる。
その答えは「キャッシュレス決済廃止に伴う集客力の低下に対する躊躇のため」だ。
だったら客に現金で払えなどと強要するのは筋違いだ。
キャッシュレス決済導入費用は店舗運営のランニングコストだ。
例えば、ラーメン屋で券売機を導入している店が
「券売機のリース料やメンテナンス料金が高く、営業終了後の現金の取り出しが不便」などとぼやくだろうか?
キャッシュレス決済導入はその店の判断だ。自らがすすんで導入しておきながら客には現金で払えと????
露出の多い服装の女の子が「オッサンがこっち見んじゃねーよ」というのに近い遠い?
ちなみに
キャッシュレス決済を導入しておきながらランチタイム利用不可など客に対する利用制限を設けるのはキャッシュレス決済会社との規約違反となる。
規約に違反するとその店の信用情報にキズが付く。信用情報は借金できるか否かに関わる重要な事柄なのでこれにキズが付くことはかなり重大な事態だ(当然その後のキャッシュレス決済も導入不可となる)。
というわけでまとめると
現金オンリーだと集客出来ない自店の力量不足、もしくはキャッシュレス決済手数料分の利益を上乗せできない程度の店舗運営能力であることを見つめなおして改善していった方がいいのでは?
だす。
中には「国がキャッシュレスを推進したのが悪い」などと死にそうな意見まで述べる飲食店関係者もいる。しかも店の名前を出してやで??すごすぎる。
さて
前職時代、個別指導塾で勤務していたのだがその時の上司たちが複数会社の「のれん分け」で独立起業した。
結果は潰れてはいないものの何年たっても一店舗を切り盛りするのがやっとという状況だ。
会社員と個人事業主の違いをまざまざと感じさせる上司たちの独立だった。
これもそもそも論から先に言えば
個別指導塾の性質上、儲けるのは無理
ということだ。
個別指導塾運営で一番困難なことは何か?
それは
従業員の確保だ。従業員=講師のこと。
個別指導は1:1~3の形。
一人の講師が少数の生徒を指導する。
塾に生徒が増えると必然的に講師の人数が増大していく。
ここが集団指導塾との大きな違いだ。だからこそ客単価も集団塾よりも高い。
講師は全てアルバイト(=パート)だ。
多数を大学生が占める。
大学付近に塾があるなら人材確保も容易だがそうもいかない。
今の大学生は通勤時間や手間(乗り換えが多いとかバスの本数が少ないとか)がかかることを極端に嫌う。
だから個別指導塾運営は人材確保との戦いともいえる。
そう。
個別指導塾の塾長は実は、生徒への指導に集中できず、
むしろ講師集めに全振りしているといっても過言ではない。
そんなんで集客できるだろうか?
そんなんで生徒の成績を上げられるのだろうか?
無理だ。
独立した上司たちがそれを証明してくれている。
そのうちの一人がなんとも絶望的な戦法をとっていてそれは
付近の高等専門学校生に向けての集客を行っていたのだ。
高専の学生が塾に通うか?通ったとしてもよくて年に一人二人じゃね??
なんでそんな少ないパイをとろうとするのか??
そう。
オーソドックスな生徒たちを確保できないためだ。
普通にその地域の中高生を集めればいいではないか。
それができないのだ。だから方針が迷走する。
元上司の能力云々では全くなく、
個別指導塾という事業形態が無理ゲーなだけなのだ!
まだつづけるのだろうか…?
まあ後戻りはできないだろうからな…。
まあ、そもそも私たちは生まれてこなけりゃ苦労せずに済んだんですけどね。
違う!
生まれてきたからこそ今があるのだ!
生まれてきたからこそ5/6、井上-ネリ戦を観戦できるのだ!
楽しみにして今日は以上です。