10年ほど前、20代中盤の女性と交際していた。
その女性は一言で言えばかなりかわいい方だった。
彼女と横並びに歩き、衝撃を受けたことがあった。
ある日、桜祭りに繰り出し桜並木を二人肩を並べて歩いた。
全国的にも有名な桜祭り。土手沿いの桜並木は人でごった返している。
ふとすれ違う通行人を見ると皆私の方に視線を送る。よく観察すると主に男性からの視線が突き刺さっていることに気づいた。しかも例外なくだ。
よくよく視線の先を探るとなんのことはない、私に向けられた視線ではなく横にいる彼女に対する視線だった。
衝撃を受けたのは、視線を受ける回数もだし何よりも結構みんなガン見してくる。
確かに、その日の彼女のいでたちは今考えれば男性の注目を集めるのに十分だった。
実はその日は私のリクエストにより服装を決めていたのだ。出発前に服の候補が並べられ、「どれがいい?」「んじゃあこれとこれ」といった具合だ。
私のどストライクな上→フリル付いた系の可愛いの、下→ミニスカ
を要求し、着用してもらった。
にしてもやで?
男衆みんな三杉君やろ?
俺だってこんなに他の女ガン見しねーよ?
男性総不審者現象である。
彼女に「みんな君の事をみてるね…」と伝えると「そうですかぁ?」とナチュラルに答えた。
ああ、そうか。
彼女はこの世界が普通なんだ。
そう感じた。それも衝撃だった。
思えばいつだったかチャリ置き場が閉まったと同時の時間に彼女が駆け込み無事にチャリを取り出すことができたとき「(係員が)絶対開けてくれると思った」と確信していたらしいことを思い出した。
そう。若くかわいい女性は私たちの想像が及ばぬほど生きやすい世界なのだ。
逆に。
若くかわいい女性たちが生きづらい一面もある。
性被害だ。
先日音声配信アプリにて新聞社の配信でパーソナリティの女性(たぶん20代後半)が
「先日、自分のマンションの隣人(女子大生、19歳)から『水道工事の人が訪ねてきて家に上がらせてくれというので上げてしまった』と相談を受けた。本当であればマンションの掲示板やらメールやらで事前に知らせが届くはず。それがない。幸いその日は何の被害もなかったが今後は決してアポなしの客には対応しないように、とアドバイスした」
とのことだった。
衝撃だったのは次のコメントだった。
「私も大学一年生の時、アパートの自室に帰った際に管理人と部屋の中で鉢合わせたことがある。その時はなぜ部屋に管理人がいるのかの意味が分からなかったが今にして思えば…」
こんなことをおっしゃられた。
なるほどと私は思った。
こういった被害は特に若い女性であれば日常茶飯事なのだと。
若い女性というだけでよからぬことを企む男はことのほか多いものなのだと。
部屋に侵入されるということは犯人は事前に住人をストーキングしているということだ。侵入のみならず常に犯罪者による監視の目にさらされているいることと同義だ。
若い女性は確かに様々な面で男に比べると生きやすい。しかし生きにくい面もある。
アパートに帰って知らん人がいたらショック死するだろう。男側の立場で言えば家に帰って突然武蔵丸がいたらどうする?サインもらう
だから私は声を大にしていいたい。
特にこの春から一人暮らしを始めた女性諸君には必ずや自宅に「男の影」をちらつかせるっていうか前面に押し出してほしい。
洗濯ものに男物を混ぜるのは毎日当然に実施してほしい。男物の下着は必須。服も古着で安っすいやつでいいので何着かそろえておこう。
最近売ってるようだが男の声でぶっきらぼうにインターホン対応する機械もかなり役立つのではないか?
ゴミは収集される直前に捨てよう。可能ならば収集車を待ち構えてもいいだろう。
当然、名前等個人情報の痕跡を残さずシュレッダー必須。
郵便物は自宅に投かんされたそばから回収(投かんされた郵便物は必ずや物色されるものと思うこと)。
宅配便の受け取りは全て周辺のコンビニにとり置くシステムを利用しよう。
そもそも、安アパートはセキュリティゼロなのでできるだけロックのしっかりした二階以上の物件に住みたいものだ。
うん。
生きづれー。
犯罪に巻き込まれないようにするためにすべきことが多すぎる。
男と女、どちらが人生イージーか?ナンセンスな質問だ。
今、自分が置かれた立場を精一杯生きる。それでいい。他は気にするな。
自分とは全く違う世界で生きている者通し、協力し合っていきたい。
今日は以上です。