晩酌と相撲好きのブログ

毎日ビール2本程度の晩酌とおいしいつまみ、そして大好きな相撲を愛しているアラフォー妻子あり男の心の内です。たまに本業の教育分野に関することもつぶやいたり。暇つぶしに見てやってください

「一強を作らせない」消費活動のすゝめ

 

Amazon musicが改悪された。

今まではかなりの曲数を無料で、かつプレイリストまで作成して聞くことのできる親切設計であったが、なんとこの11月からは聞きたい曲を聞くことができなくなってしまった。


正確には全曲にシャッフルがかかってしまい、自分が聞きたい曲にたどり着くのに天文学的数値レベルの時間がかかってしまうのだ。特に破滅的なのが「あなたの選んだ曲に似たような曲をコチラで勝手に選んで再生して差し上げますよ」
という謎がナゾを呼ぶ最強のシステムだ。どの層に向けてんだよ!

 

昨日まで素晴らしく便利なサービスがいきなり今日から使えなくなる。恐怖にも似た心情が頭の中を支配する。いっそ、最初からなかったらよかったのに…。出会わなければ別れもないのだ。


Amazon musicを使いたくば、おとなしく有料版の月額千円のヤツに加入せよ。これがAmazonからのメッセージなのだ。

 

こういった「いきなり改悪」は規模の大小問わず、どんな企業も起こしうるものだ。大企業で言えば楽天楽天ポイントは年々、そのポイント付与率が下がり続けている。もはや楽天カードを持つ必要性は薄い。


小規模店舗で言えば、例えばポイントカード、各種割引制度、飲み放題などのサービスメニューの廃止などが挙げられる。
当たり前に利用していたサービスが突然に消失してしまうのは本当に悲しいし実害が大きい。

そこでだ!
来たる「いきなり改悪」に向けて、イヤ、その阻止の手段として私が今回提唱したいのが、リスク分散型消費だ。
なんのリスク?そう。「いきなり改悪」というリスクに対してである。

企業側がいきなり改悪を仕向けてくる理由は複数あるが、私たちが対抗できうるのはそのうちの一つに対してだ。
それは


一強による改悪


これを阻止しうるのが我々パンピーなのだ。

Amazonは巨大な通販サイトだ。もしも皆さんの中に「本を買うならAmazonしかないね」などと思い、実際にAmazonのみで書籍を購入されている方がいれば、考えを改めてほしい。


どう改めるのか?それは「リアル書店でもたまには本を買う」ということだ。
皆が皆、Amazonからしか本を買わなくなったらどうなるか?当然、リアル書店は全滅する。また、他の通販サイトも弱体化するだろう。
そうなるとどうなる?私がAmazonの経営者なら確実に値上げを敢行する。とりあえず送料無料の廃止に手を付けるだろう。


そうなってからでは遅い。他の手段で書籍を購入しようにもすでにAmazon以外は全滅だ。その世界線を作ったのは私たちなのだ。

 

これは御伽草子などでは決してない。私たちは「一強を作らせない」ことを頭に入れて購買行動を取る必要がある。
だから、たまには街の本屋で本を買おうぜ、ってことである。たまにはっていうかその道を通るんなら、いつもそこで買おうぜ、である。
新刊なら本屋にて予約注文すれば時差無しで本を手に入れることができる。

 

Amazonからしたら、「(まだリアル書店が栄えているこの時代に)送料無料廃止なんてやったら客が離れてしまう」と思うだろう。
そう思わせなければならないと私は思う。

 

話はそれるが、一般的に作家が新刊を発表する際、必ず「書店で見かけたらぜひ手に取ってください」のようなことを言う。
逆に皆さんは聞いたことがあるだろうか?「私の新刊はAmazonで買うのが一番早く手に入れられる手段なのですぐポチって!」などという作家を。
いるはずがないのだ。もしも作家が「アマゾン」のアの字でも出したら最後、もはやリアル書店店頭にはその作家の本は並ばなくなる。
リアル書店に陳列される宣伝効果は計り知れない。それを捨てるわけにはいかないのだ。

 

本を作る立場の人たちは、この記事の主題である「Amazon一強を作らせない」ことに腐心している。
私たちもそれに続く必要があると思う。

 
皆さんの身近にもそういった一強が存在していないだろうか?
ものすごい流行っている飯屋など。店側が調子をこき出したらぜひ他の店の利用頻度を高めよう。
一強を黙らせる最強の手段は「その店を利用しない客を増やすこと」だ。これに勝るものはない。
間違っても店に要望を入れることはしないように。絶対に聞き入れない。
流行ってから調子こいた店は、また流行らなくなるまで危機感を抱くことはないのだ。

 


…音楽聞くなら結局、レンタルCD借りてスマホに入れるのが一番確実かな、と思うカセットテープ世代の42歳、もうすぐ43歳なのであった…。