皆さんは音声配信、お聞きだろうか?
私はVoicyにて二名のパーソナリティーの放送を欠かさず聞いている。
この二名はおそらく、日本の再生数トップ1、2だろう(1,3か?)。
さすがに役に立つことばかり発信してくれる。
これからも聞き続ける。無料でいいのかしら…?
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ある界隈では音声配信が来る来ると言われ続け早や数年。
いまだ世間に広まる気配はない。
日本のトップ配信者ですら、放送一回につき、再生数は数万。
これでも驚異的な数字だ。
でもYouTubeに比べればあまりに少ない再生数だ。
音声配信と映像配信のユーザーの違いはその意識の高さにある。
音声配信は、例えば台所で料理を作っていながら、車を運転しながら、夜に寝床で目をつむりながら、それぞれ聞くことができる。
一方、映像配信は耳に加え、目の自由が奪われてしまう。これは時間的にも、脳の持久力消耗の面から見てもデメリットとなってしまう。
また、映像は視覚的に目を引くように大げさな表現や効果音が多用されるなど余計な部品が増えてしまうため、情報のインプットという目的からその適性を鑑みた場合、決して効率の良い方法とは言えない。
だけれどもいまのところ、分かりやすい映像配信が充実している現代において、あえて音声配信を聞くメリットは一般層には見いだせないようだ。
だから、この時代に音声配信をわざわざ聞くような層は、深い内容を効率よくインプットをしたいという欲が強い。要するに意識高めなのだ。
しかし。
音声配信は全然流行っていない。
その理由は明らかだ。そう。配信される音声の質が総じて低すぎるのだ。
私たちは「音声配信」と聞くと、ラジオのようなクオリティを想像する。皆さんはラジオの番組に対してさして深くその質を考えたり感じたりすることはないだろうと思うが、どっこい、世のラジオ番組って、レベルがめちゃくちゃ高いのだ。これは音声配信をやったりほかの配信者の音声配信を聞いていると痛感する。
そのラジオ番組が実際に放送されるまでに、何人の人員が関わり、放送内容を精査し、打ち合わせをし、リハーサルをし、収録を迎えるのか?労力とコストは計り知れない。
聞いてて正直「ショボいなあ」と感じるラジオ番組でさえ、数々の難関を乗り越えてリリースされたエリート番組なのだ!コミュニティ放送の一部を除く!スマン!
皆さんには、もしも機会を作ることができるのであれば、一度音声配信にチャレンジしてみてほしい。内容はなんでも構わない。配信はstand.fmがいいだろう。審査なしで無料で自由に音声を上げられる。
音声の録音が終わったら、自分の声を聴いてみてほしい(最初は『え?これが自分の声??やだー』現象が発現するが、慣れの問題でじきに消えてなくなる)。
いかに自分のべしゃりがショボいかがよくわかる。また、自分では完璧と思っていた理論、すなわちしゃべった内容にも納得がいかないかもしれない。
自分の話術と思考の精度、これらの稚拙さを痛感してしまうこと請け合いだ。
しかし!これは悪いことでは全くない。ここがスタートだ。ここからは悪くなりようがなく、良くなるしかないのだ!
音声配信をする側の音声を発信する魅力は、発信者自身の成長にあるといっても過言ではないのかもしれない。
音声配信のパイオニアの一翼を担っているという大それた感覚を実は抱きながら、日々音声配信に励んでいる。まだまだ内容はショボい。べしゃりは前職の経験があるため多少はマシだと思う。
もうちょいの辛抱だ。私はそう思う。
検索エンジンに、音声配信が載っかること。これが実現されれば一気に音声配信は広まる。まともに数を数えたことはないが、おそらく私の放送数は400以上はあるだろう。検索エンジンに表示されるようになれば、私の放送も世間の目にさらすことができるだろう。
最後に。
特にstand.fmで顕著なのだが、配信一つ一つの質の低さが気になる。
具体的に言えば、「べしゃりの能力」だ。
ボソボソと何を言っているのかが分からない、もしくは注意深く聞かないと分からない。そういった配信も意外なほど多い。それらに比べれば私の配信など神レベルである。しかし、「べしゃり」は訓練で一定のレベルに達することが可能だ。
練習あるのみである。
問題はここから。
stand.fmには無名配信者がひしめき合っているのだが、何を思ったか、自分の自己紹介を毎回必ず冒頭の1分間ほど入れてくる奴がいる。あまつさえ、そのあとで数分間、「昨日街を歩いていたらこんなことがありましてね…」などと小噺が始まったりするのだ!!!
誰が聞くねん!!!
有名芸能人ならいざ知らず、私たち無名の音声配信者の素性や小噺など世間は欲していないのだ。有名芸能人の「ガワ」だけ真似たってダメである。
欲しているのは「こいつは有益な情報を提供してくれるのか?」に対する正答だ。
正答とはもちろん、有益な情報をちゃんと発信することだ。
音声配信では、残念ながら「よさそうな場所まで早送り」ができにくい、というより不可能といった方がいいかもしれない。
映像では序盤の小噺を早送りし、本編と思しき箇所まで飛ぶのは容易だ。画面というビジュアルを視認できるからだ。
でも音声配信はそうはいかない。早送りしたくてもできないし、強引にやったところで話を途中から聞かされ、意味不明になってしまう。
だから、音声配信は最初から最後まで聞いてみないとその放送が有益か無益かが判断できないのだ。ただでさえ、リスナーからは審査の対象とされやすい音声配信なのに、わざわざ最初の数分を犠牲にさせてまで強制的に自己紹介と崇高なる小噺を押し売りしているわけだ。
誰が聞くねん!!!
私たち無名人どもは、音声配信をするならばその放送のタイトルどおりのことをのっけからしゃべりちらす。それが責務だ。
貴様の自己紹介と、なんの話芸にも裏付けされない小噺なんぞ要らん。
役に立つことしか言うな。「あ、この配信者は役に立ちそうやな」って思ってくれたら向こうで勝手にプロフィール熟読してくれる。
音声配信者一人一人が質を高めていかないことには、私の素晴らしい放送群も土に埋もれていってしまうだろう。音声配信者諸君!もう自己紹介はやめよう!頼む!誰も聞かなくなっちゃうよ!!!!!!
…ところでクラブハウスってどうなったんだろうね?
瞬く間に消えたSNSだった。
今日はおしまい。
ちなみに、私の配信はこちらです
↓
https://stand.fm/channels/5f79b1fbf04555115de5584f
試しにどんなもんか聴いてみてください。