老害脳という本を買って読んだ。
結論、あまり面白くはなかった。
面白いか面白くないかは
この本から何を得たいのかによるので今回は私の1おくまん%偏見で感想を書く。
まず、位置づけとして私は
のようなものを期待していたのでそうではなかったのが大きい。
ではどういった内容だったのか?
一言でいえば
どうすれば自分が老害にならないか?
というテーマがメインだったように私は感じた。
正直、本書を精読というよりは斜め読み程度の精度でしかまだ読んでいないが
おおむねこの解釈でよいだろう。
そもそも、この本を手に取る人の中で「実際に自分が老害である、もしくは老害予備軍である」という人の率は極めて少ないだろう。
「自分が老害(に今後なる)かもしれない」
と考える時点ですでに老害ではないのだ。
ちなみに
老害とは
年をとった人が若い人の自由な活動を妨げること
と本書では定義している。
自分が老害にならないためのさまざまな実践例が記載されている本書だが
目新しい事実は読んでいてあまり見当たらなかった。
ただ、老害は脳の老化と密接にかかわることは理解できた。
老害本人の意思のみで老害化するのではないとのこと。
いかんともしがたい老害への変貌に対する「脳退化者の無力感」を勉強させてもらった。
正直、自分が老害化する心配をほとんど感じておらず(それが油断となり老害化するのかもしれないが…)、
日々老害にならぬよう意図的に実践していることがこの本にも書かれていた。
まず心配いらないだろう。俺。
筆者の仮説は
とのこと。
そして、
実はこの傍観者たちもまた、老害脳になるリスクを抱えているということだ。
日本独特の「年上即敬語」みたいな風土が老害という現象を生みだすようだ。
というわけで、自分が老害になるかも…
と心配になっている御仁にはぜひ手に取ってもらいたい本書である。
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前職時代の最上位の上司が定年退職した。
彼がその後、私のSNS投稿にかみついてきたことがあった。
私の投稿は
「会社員は経営者とは異なる存在である(だから会社員は勘違いするな)」
という内容だった。
そこに定年上司が「私は経営者として部下の給与が上がるように身を削って働いた」旨のコメントを私に送り付けてきた。
その上で「以前の投稿で『上司に酒を注ぐのはダメ』みたいなことをほざいていたが全く愚かだ」みたいなことも書かれていたので
私は「THE・老害やな…」
とある意味感動したものだった。
私は
「様々な権限を付与されている役職者といえども会社から雇用されている会社員なので経営者ではありません。ここは明確に区別します。」
と一刀両断した。
欲を言えば
「そもそも経営者のようにいち会社員が会社の財務状況の実際の把握や経営判断の独断ができるのかどうか?会社に関する(極秘事項を含めた)情報の保持率と独断権限の有無の違いが経営者と会社員の違いのひとつである(貴様にはない)」
とアバンストラッシュ(空烈斬込み)を決めたいところだったが武士の情けでやめておいた。
この定年老害元上司の立場に立って。
・上司に酒を注ぐ必要なし
・上司の『経営者と見まごうほどの努力を認めない』
ような主張を受け入れられない脳の退化なのか、
それとも
私という「在職時に部下だったときは与しやすい存在だったザコキャラ」に鋭いこと言われてムカついた、いわば
私という人間を独立した人格とみなすことのできないほど見下した位置に置いていた故なのか、
どちらにせよ、どちらにもないところに理由があるにせよ
この元上司は老害化してしまっていたのだ。うん??在職時から老害だったよな??
変なおばはん(その後、男子大学生をたぶらかす)が受付にいたころ、唯一まともなこと言ったのを私は覚えている。
「(老害上司へ)だれも意見しないのはいけないことなのでは?」
まさしくそう思う(その後、マジで『パワハラ』を老害本人に訴え出た行動力は特筆に値した。老害はその後少しおとなしくなった。)。
思い出した!
前職キャリア後半、その老害からテスト運営責任者に任命された際、私は返す刀で断った。
その瞬間である。
彼は怒り出し勢いよく無言で席を立ってどこかに行ってしまったのだ!
今考えれば老害ここに極まれりである。
今思い出してもあまりに幼稚すぎる。
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老害脳は
「今後の日本の社会において『いかに老害を生み出さないか』」
について多く語られている。
そもそもの視点が私とはダンチなのだ。
私の視野が数センチ空いたふすまなのに対し本書は山頂の展望台。
道理で私が面白くないと感じるはずだ。
そう。
一番幼稚だったのは私だったのだ!!
ぜひこの本を手に取ってみてください。
今日は以上です。