青は「進め」である。
さて、〇でしょうか、×でしょうか?
答えは×です。
青は「進め」ではありません。
20年ほど前、通っていた自動車学校の学科授業で教官から出された問題です。
教官が教室にいる生徒たちに問うた際、私は何となく×であろうね、などとは思いましたが、なぜ×なのかは見当がつきませんでした。
ただ単に、わざわざ授業時間を使って尋ねてくるからには、単純に〇ではないのではないか、と思っただけです。
さて、なぜ×なのか。
それは、
青は進んでもよい
だからです。
青信号に変わったはいいものの、前の車がつかえていると、止まらざるを得ません。
しかし、青が「進め」であれば、前の車がつかえていようと、追突してまでも発進しなければなりません。
教官の説明はこんな感じでした。
実際、昔にこの問題が学科試験で出たことがあるそうです。
しかし、これはあんまりだ、ということで、自分が自動車学校に通っていた当時でもすでに出題されなくなっていました。
私は、これは良い問題の出し方だと思います!
実際に運転している場面をリアルに想像できなければ答えることができません。
運転免許の試験は、もっと受験者に考えさせるべきです。
世の中のドライバーは、交通ルールを分からなすぎです!
まあ、それはおいておきまして。
昔、とある大学の日本史の入試問題で、
「時宗において、念仏札を配ることをなんというか」
という問題が出ました。
答えは賦算(ふさん)なのですが、これが教科書のどこにも載っていなかった!
参考書の注釈にコミっと載っていただけ。
こんなマニアックな、クイズみたいな問題で何がはかれるのだろうか・・・・・。
なんてことを当時は思いました。
(今はネットがあるから、一瞬で答えが出ますね。便利ですね。)
そんな問題を出すよりなら、
「鎌倉新仏教がなぜ起こったか、記述せよ」
の方がよっぽど回答のしがいがあると思います!
まあ、採点する方は大変でしょうけど。
再来年度からセンター試験が廃止され、大学入学共通テストに変わります。
求められる人材の能力が変わり、試験も変わります。
しかし、肝心の大学の教育が変われるのかどうか、ここの問題はよく分かりません。
あまり報道されていないように思います。
大学の先生が、欲しいと思う学生の基準を変えなければ、
結局二次・私大の試験問題は変わり映えしないのではないでしょうか。
仮に問題が変わっても、採点基準が旧態依然であれば
結局合格する基準も変わらないのではないでしょうか。
大学入試制度改革が
看板倒れにならぬよう、
大学教育の充実を望みます。
制度に振り回される生徒の身にもなろう!