本日2019年2月14日(木)の日本経済新聞のトップは
でした。
【記事の概要】
・2021年3月から原則すべての病院でマイナンバーカードを健康保険証として使えるようにする
・現在、カード普及率は1割。
・カード普及を通じてデジタル社会づくりを加速させるねらい
【現在、マイナンバーカードでできること】
マイナンバーカードがあれば、
・認可保育所の利用申請などの行政手続きがネットでできる
・納税手続きをネットでする際、本人確認にも使える
・自治体によってはコンビニで住民票の写しや印鑑登録証明書などが取得できる
というメリットを享受できる。
【マイナンバーカードを普及させ、社会コストを減らしたい】
政府は、マイナンバーカードの普及はデジタル社会づくりの中核と位置付ける。
”マイナンバーカードが普及すれば、社会コストが減り、個人や企業の手間も省け、生産性が向上し、経済成長する”
との見方もある。
以上が記事の概要です。
ここから先は、私の意見です。
【それで本当に普及するの?】
従来の保険証でも医療機関で診療を受けられるのであれば、わざわざマイナンバーカードを作るという行動に出る人が少ないのではないか、と思います。
高齢者層が。いや、全年齢層?
マイナンバーカードを保険証にしたら、何かメリットがあるのであれば、
カード普及率は上がるかもしれません。少しは。
でも、そのメリットが単なる「手続きに要する時間の短縮」程度であれば、
特に高齢者は時間が余りまくっている人も多いですから、あまり気にしないのではないかと思います。若者は病院に行きませんし。
田舎の病院では、趣味で通院しているジジババがたくさんいます。
【そもそも、マイナンバー制度の意義を知っている人ってどのくらいいる?】
ちなみに、私はマイナンバー制度の意義を分かっていません。
世の中で私だけが知らないのであれば、何も問題ないかとは思いますが、
でも、知らない人の方が多いのではないかと思います。
あなたは知っていますか?
ほう、知っていますか。それは博識ですね!
とにかく、もっと国民に向けて、マイナンバー制度の意義を啓発すべきではないでしょうか?
【無駄な税金を使うことにならないか?】
今日の記事には、
「(保険証として使うことになった際、マイナンバーカードの)ICチップを医療機関の窓口の読み取り機にかざす」
「読み取り機のない診療所や病院には導入資金や改修費用を補助する」
と書いてありました。
軽々しく補助するって言っていますが、これはもちろん、税金から賄われるものです。
金額にして、いくらかかるのでしょうか?何十億とかかるでしょう?そんなにかからない?
そして、これを国として投資するべきなのでしょうか?
はなはだ疑問です。
もっと税金を投入するべき分野があるのではないでしょうか?
これだけ騒がれている保育関係者や介護に携わる人々への待遇改善。
今話題の児童相談所の機能(人材)の充実。
小学校前の塀の耐震補強(震度10になっても崩れないようにして!!)
などなど上げればキリがありません。
私自身、デジタル社会が今以上に進めば、より暮らしが豊かになることにつながるイメージは持っています。
でも、だからといってすぐに「マイナンバーカードを持て」とか言われても、
納得できません。
マイナンバーカードに保険証の機能を持たせれば、国民は食いつくだろう
という浅はかに思える考えは、私は非常に残念に感じます。
なぜマイナンバーカードが普及しないのか?
それを真剣に議論を重ねて検証したのか?
完全にお役所発想です。
失敗しても、だれも責任を取らなくてもよいのですから。
失敗は、せっかく収めた税金を無駄遣いされた国民に背負わされます。
まあ、間接民主主義の中、そういう政治家を選んだ国民の責任でと言えばそれまでですが。
皆さんはどうお考えでしょうか?