バカッター。
もう死語かと思っていました。
でも、定期的にニュースを騒がせます。
何件かのバカッターが話題に上っていますが、その中のくら寿司事案。
というほどでした。
でも、今回のバカッター騒動で、行く気をなくしています。
(もともと、行く頻度は高くありませんが・・・)
風評被害(ところであの魚、ほんとに廃棄したの?)を受けた会社側は、
当然、くだんのアルバイト男性に損害賠償を請求することになるでしょう。
その額も10万20万ではすみますまい。
なぜこんなことをしてしまうのでしょうか?
私なりに仮説を立てました。
※アルバイトを未成年と仮定します
①想像力の欠如
②知識の不足
③人生の中で、ヒーローになれる場面がない
の3つです。
まずは
①想像力の欠如:
まさか100万円単位で損害賠償されるなどとは思いもしなかったのかもしれません。
せいぜいクビか、バイト代で償うか程度に思っていたのか?
②知識の不足:
①想像力の欠如ともつながりますが、風評被害で顧客をなくすと、具体的に何円の売り上げがパーになるのか?それはどのように補填されるのか?
③人生の中で、ヒーローになれる場面がない:
自分の考えでは、これが一番のカギになるのではないかと考えています。
男はみんな、ヒーローになって周囲から称賛されたいものです。
何か、武器、例えばスポーツで全国優勝できる、勉強で全国模試1位、
将棋でプロに行くほどの腕前、など分かりやすいものから、
実は皆勤続行中である、AKBの知識は誰にも負けない、手押し相撲が無敗、
などなど、小さなことでも何か一つに秀でていれば、ヒーローになれる場面が出てきます。
しかし、それらはみな、努力に裏付けされたものです。
営業中の飲食店の厨房で食材をゴミ箱に投げ、まな板の上に戻す動画を取ることは、
なんの努力なしに撮ることができます。
それを見せたら、みんなが「お前スゲーな」って言うと思ったのでしょう。
実際そうなるかどうかは分かりませんが、とにかく、本人はヒーローになりたかったのでしょう。
今回の件で、くら寿司のアルバイト店員は、社会的にも経済的にも制裁を受けることとなります。正確には、保護者が、ですが。
ここで何かを学んでくれれば、とは思いますが、おそらく、大人が思う学びは得てはくれないのではないか?
ただ単純に、公にやばい動画を上げてはいけない、くらいに思ってしまっては意味がありません。
このアルバイトには、さっき言った、
努力に裏付けされたものを身につけてほしい
と思います。
努力を省略してヒーローになろうという発想がいけないのだ!
と気づいてほしい。
努力を省略せず、自分の武器を育てている人は、バカッターとは関わりません。
自分の武器とは?
法や信義則に反しなければ、なんでもいいではありませんか!
「いらっしゃいませ!」を誰よりも大きい声で言える、でもいいですし、
誰よりも掃除が早く、きれいにできる、でもいいですし。
最終的には、
わが子にそういった価値観を持たせてやれなかった親が、
金銭を支払うという責任の取り方をしなければならなくなりました。
ここから、親も子も、変われると思います。
親と子の関係性も、変えることができると思います。
今回のことが親子でお互い、笑い話にできるように、
向き合ってほしいと思います。