晩酌と相撲好きのブログ

毎日ビール2本程度の晩酌とおいしいつまみ、そして大好きな相撲を愛しているアラフォー妻子あり男の心の内です。たまに本業の教育分野に関することもつぶやいたり。暇つぶしに見てやってください

【塾選び】塾の社員が語る こういう事前面談をする塾は信頼できる

私は学習塾でマネージャーをしています。

 

今回は、周囲からのご質問が多かった、信頼できる塾の見極め方を述べたいと思います。

 

皆さんが塾に入るかどうかを検討したとき、

まず最初に塾に問い合わせますよね。

その際に事前の面談を本人・保護者同伴で求められると思います。

その面談の時に、以下の点に注目してみてください。

 

 

【信頼できる塾の事前面談】

 

・職員がちょっと上から目線

これは仕方がありません。

学習塾は、サービス業である前に、教育サービス業です。

目の前の生徒に迎合するようなことはできません。

逆に、ここでお子さんに迎合するような職員がいる塾は、入塾後も

お子さんに強く言えない可能性が高いです。

少しばかり、上から目線の言い方ができる職員がいる方が、

お子さんが宿題をサボったり、わがままを言ったり、間違った方向に考えが向いてしまった時に修正してくれます。

 

上手い塾の職員は、硬軟織り交ぜて目の前の子どもに接します。

最終的には、子ども自身が

「おれ、もうちょい頑張れるんじゃね?」

なんて思わせるように仕向けます。

 

子どもの反応に注目ですね。

 

・塾ができることの大風呂敷を広げない

「絶対に合格させます!」

なんてことを言う塾は、絶対に入らないでください。

絶対に合格させる!といって有言実行し続けられる塾はおそらく国内にはないでしょう。

また、

「一人の講師がどんな科目でもいつでも授業できます!」

なんて塾も、辞めておいた方がいいです。

そんなオールマイティな講師がいたら、喉から手が出るほど大手塾は欲しがるでしょう。

時給をいくら上乗せしても構いません。

でも、大手塾はその人材を欲しがっていません。

大抵、単に授業を成立することができる程度の指導力です。

合格させる力は持っていない場合がほとんどです。

 

 

・本人の頑張りが大切、と主張する

これは真理です。

なんだよ、子ども任せかよ、

と思うかもしれませんが、

これは実は

「うちの塾の授業の質は保証します。でも、授業を受けっぱなしであれば成績は上がりません。指示通りに復習や自学をすれば、効果が出ます。」

という自信から来るものです。

 

・塾に自習スペースを用意している

良い塾は必ず、自習スペースを用意しています。

授業だけ、なんとなく受けていたのでは絶対に成績は上がりません。

授業を受けた後の復習、その他計画に基づいた継続した学習、

それらがあれば成績は上がります。

それを知り、そしてそこにお金をかける覚悟のある塾は信頼できます。

 

自習スペースを設けることは、多大な資金を必要とします。

この狭い日本、わずかな土地の取り合いです。

なるべく余計なスペースは取りたくありません。

コストが段違いです。

 

でも、それを覚悟の上で自習スペースという

高コストのツールを用意するということは、

もはや儲けではなく、塾の信念からくるものです。

 

一方、自習スペースの設置をケチる塾は、

信頼できないか、

他の場所で勉強させる習慣を指導できる素晴らしすぎる塾ということだと思います。

 

 

・他の塾を素直に認める

塾変えを検討しているとき、事前面談をしに行った塾の職員から

「今、お通いの塾さんはすばらしいですね。

そのまま頑張って通い続け、ついていった方が伸びるのではないでしょうか」

なんて言われたら、今の塾を辞め、その塾に変えるべきです。

 

理由は単純で、その塾は

「相手の良いところを見出すことができるから」

です。

塾の職員はあら探しが得意です。

悪いところを見つけ、直させようとします。

(まあ、これが日本人の普通の感覚なのかもしれませんが・・・・・)

 

しかし、ライバル他社のことを認められる塾は、

子どものことも認めることができます。

 

小学生、中学生、高校生、と学年を問わず、人は他者から認められると

モチベーションが上がります。

甘やかすのとは違います。

事実をベースに、プラスの評価を子どもにします。

 

モチベーションの持続、これは人間の非常に大きな課題の一つです。

それを克服できる可能性が高いのが、他社を素直に評価することのできる人間のいる塾です。

 

 

入る気になったら入ってくださいと言われる

良い塾の職員は、

本人がやる気にならないと、成績は上がらない

ということを知っています。

 

利益優先で入塾させようとはしません。

(そういう塾には営業的な数字のプレッシャーもありません)

 

「体験授業を受けてみて、自分がやれそうだったら入ってください」

「ただし、入ったならば絶対に頑張り続けること!」

 

こんな塾に入れさせたいものです。

 

 

逆に、やる気がなければ入らないでくださいと言われる

良い塾はやはり、

本人が絶対通いなくない

という思いがあれば絶対に成績は伸びないことを知っています。

 

ですから、双方の時間と費用の無駄になることは提案しません。

 

良い塾は、従業員に対する営業的な数字のプレッシャーがありません。

合格実績、成績アップ実績の方が大切、いや、それが生きがい、

とまで感じています。

 

ですので、逆を言えば

成績を上げる気がない人には来てほしくない

とまで思っています。

 

子ども本人にやる気が全く感じられない時には、

面談開始から1分で

「ご本人から面談を受けたいという希望が出てから、もう一度来てください」

なんて言われることもあります。

 

親としては、ムカッときたり恥ずかしかったり、いい気持ちはしませんが、

間違いなくそこは信頼できる塾です。

子どもがやる気になったらすぐに再訪問してください。

職員は心から出迎えてくれるでしょう。

 

 

 いかがでしたか?

こんな事前面談をする塾があれば、

入塾してもいいのではないかと思います。

 

塾選びの参考になれば嬉しいです。