塾時代
塾に勤めていました。
塾時代って言ってるんだから
塾に勤めているだろ
そういったツッコミが今まさに日本で三回くらい行われています。
（フェルミ推定）
さて
その
勤めていた塾では
顧客からの月謝の徴収を
「口座振替」
で行っていました。
入塾時に
客にわざわざ口座の情報記入と通帳印を押させ
申込みから三か月目からやっと引落し開始です。
最初の二か月間はコンビニで振り込み、
もしくは三か月後に一気に三か月分の月謝引落し。
とにかく超メンドイ。
これが
クレジットカード決済にしたならば！
印鑑などいらんし
記入事項も最小限で済むし
塾側では
月謝のとりっぱぐれもない（たまに狙って通帳を空にしてそのまま逃げ切って踏み倒すやついるんですよ…マジで）
のでその取り立て業務もなくなる
と
クレジットカード決済の導入は
両者にとってメリットしかない。
でも
私が在職中はついぞ
クレカ決済の導入は実現しませんでした。
なぜクレカを導入しないのか？
その理由は簡単です。
会社側は
クレジットカード決済手数料を惜しんでいるから
です。
さて
クレジットカード手数料はいくらぐらいなのか？
私が勤務していた教室を例に推測してみます。
クレカ使用可能な世のお店は
クレジットカード決済を実行するごとに
その売上金額の数パーセントをカード会社に支払います。
調べてみると
・コンビニやスーパーだと1～2％くらい
・個人商店だと4～7％
・利益率の高い業種（塾とか）は3％くらい
が相場のようです。
私がいた教室は生徒数200名、
月々の客単価が30,000円ほどでしたので
一ケ月の売上はざっと600万円です。
（夏や冬はもっと上がり、また、春先は激減しますが…）
これに手数料3％となると
月々に18万円！
年間にすると216万円！
確かにデカい！
しかし
私は
今ならこう思います。
もしもこの塾をもっと発展させる方向に進ませたければ
クレカ決済を導入すべきであると！
っていうか
入塾の三か月後に
一気に入塾からこれまでの月謝の引落し
を選択できる
と前述しましたが
これがクレームの元になることもあります。
入塾面談の際に伝えてはいるのですが
はっきり言って
三か月前の面談の事など客は覚えていない。
そりゃクレームになるよな。
「なんで12万円も引き落とされてるんじゃ―！！」
って普通はなるよな。
教室長にとって
この
「月謝の一気の引落しに関するクレーム」
はマジで余計な仕事でしかありません。
本来であれば
生徒の成績をどうやって向上させるかに腐心すべきであるところ
カネ勘定のクソみたいなことに
頭と時間を割かれる。
教室長としての腕を振るうどころではありません。
特に
私の勤務していた200人規模の大教室ならなおさら。
今
はっきり思うのは
クレカ決済にかかる手数料、
年間216万円は立派に社員一人の人件費に近いが
それでも何しても
さっさと導入せんか！！
私は現在
超絶零細ながらも
個人事業主です。
この塾の経営者の考えていることも
少しは分かります。
そうです。
教室長としての能力など
いかんなく発揮せんでもいい。
とにかく
余計な出費を少なくして
教室を回せ！
言葉を選ばずに言えば
社員は単なる一つのコマに過ぎん！
余計な出費を抑えるため、
クソみたいな雑務にもしっかり従事せよ！
※ちなみにこの会社は有給の消化も本社ぐるみで鬼のように阻止してきます。
何度もご紹介していますがコレです。何度思い出してもさついしか出ん
↓
こういった考えなのです。
この考えの倫理的な問題はさておくとして
経営的には大正解の考え方です。
ただ
社員一人一人の「人財」を大切にしていない会社には
発展は起こりえませんけどね。
現状維持が精いっぱい。
子どもの減少とともに
この塾も衰退していくほかはありません。
皆さんはクソみたいな仕事に従事させられていませんか？
私は
13年間、
いや、
生まれてから39年間
クソみたいな仕事をすることを容認するマインドと人生でした。
今は金銭的にはまだまだ恵まれていませんが
そこそこ幸せです。
塾時代の４億倍しかまだ幸せではありませんがね。
以上
クレカ決済を守銭のために導入しない会社を辞めて
よかったな～
というお話でした。
ではまた次回お会いしましょう！
