晩酌と相撲好きのブログ

毎日ビール2本程度の晩酌とおいしいつまみ、そして大好きな相撲を愛しているアラフォー妻子あり男の心の内です。たまに本業の教育分野に関することもつぶやいたり。暇つぶしに見てやってください

【仕事で成果】全国トップの教室長になったときに意識していたこと

全国一位の業績(生徒数・売上・最難関高校合格者数)を達成したころに意識していたことを共有したいと思います。
仕事で成果を出したい方には一つの気づきになると思いますのでぜひご覧ください。

 

目次

 

 

1.仕事で成果を出せる状態とは?

仕事で成果を出すために必要なことは、「自分にしかできないことに専念する」ことです。
自分じゃなくても、誰にでもできる仕事があるのであればそれをやらないことが大切です。誰にでもできる仕事は作業と言い換えることができます。
作業は極力自分でしないようにする。これが仕事で成果を上げる鉄則となります。


2.どうやってヒマになるか?

作業を自分でやらないとすれば、その作業はどうなるのか?誰かにやってもらわないと困ります。だから、自分の抱えている作業を外注することになります。
ほかの誰かにやってとお願いするのです。これこそが自分がヒマになる唯一の方法です。

3.ヒマになったら何をするか?


自分がヒマになったら何をするかというと、当然、自分にしかできないことをします。例えば、営業マンだったら顧客対応や提案内容の作成、
店舗マネージャーであれば集客や求人活動などでしょうか。
私の場合は、従業員のシフト組みや電話応対、来客対応を他のスタッフに任せました。
私の時間が空いたら、その時間で集客や生徒の成績向上、教室の大方針(夏期や冬期などの講習ごとの塾のテーマなど)を考える時間に使いました。

 

4.作業を外注した詳細

私は塾の教室長だったので、従業員の勤務シフト組みがかなりの負担となっていました。例えばファミレスなどでも店長さんがアルバイトのシフト組みに苦労していることと思いますが、
個別指導塾のシフト組みはそれよりも大変です。めちゃめちゃ大変です。


なぜなら、どの生徒の授業を担当するかによって、学年や科目、生徒の性格等を考慮した講師の性質を合わせてシフトを組んでいく必要があるからです。
毎週金曜日の18:30~20:00に入れる講師がいない、となったとき、講師を集めるハードルはかなり高くなります。例えばこの時間に担当する生徒が高3の数学だったとします。
一般的に、担当する生徒の学年が上がれば上がるほど、それを指導できる講師は少なくなります。
中学数学ができる人と、高校数学ができる人とではそりゃ人数は異なりますよね(当然、高校数学に対応できない講師の方が多い)。

 

世の中の個別指導塾の教室長は、この「シフト組み」にかなりの時間を奪われています。個別指導の教室長にとって、このシフト組みに奪われる時間は莫大です。
講師は大学生ですので、頻繁に休んだりシフト変更希望が殺到したりします。講師が全員、社会人や正社員であればここまでの苦労は生じませんが、
世の個別指導塾の講師の主体は大学生アルバイトです。だからこそ、シフト組みという何も生み出さない時間が発生してしまうのです。

 

また、私の教室は日本一大きな教室だったため、どんなに少なくとも一日に30件は電話が鳴ります。
電話を取るだけでも長時間奪われる(集中力も都度都度途切れる。これが大問題。)のに、その一件一件に対応していかねばなりません。
ふとした瞬間に「俺ってコールセンターのオペレーターだったっけ?」と勘違いするほどです。

 

 

ある時期までは、出社~退社までに休まる時間はありませんでした。一日に平均10時間労働でしたが、休憩など一度たりとも取ったことがありませんでした。
そんなんで仕事の成果をあげられるわけがない。そう考えた私はシフト組み、電話対応、来客対応を大学生にお願いすることに決めました。


うちの会社では「シフトは社員が組むもの」という固定観念がありましたが、それを覆しました。
シフト組みの仕事をお願いするからには、ほぼほぼ毎日出勤できる大学生でないと対応できません。


だから、一年計画「腹心のアルバイト学生を数名」を生み出すことを考えました。
おそらく、「アルバイト学生を年単位で育成し作業を分担していく」という発想は他の教室長にはないものに違いありません。

一年、正確には半年ほど、ガマンにガマンを重ね、大学生を育て上げました。育て方についてはまた改めて記事にしようと思います。

 

このガマンの時期を乗り越えられるかがカギです。そうです。育成中は、めちゃくちゃ大変です。業務量が普段の倍になることもあります。
でも、もしも大学生が育ってくれたら自分は必ず楽になります。私は近い未来を見据えながらガマンし続けました。

 

結果、私は出社→退勤までほぼほぼやることがなくなってしまいました。
勤務時間のほぼすべてをクリエイティブな発想に費やすことができます。
(しかし、ことはうまくは運ばないもので、別の仕事を押し付けられる問題も発生したりする…。)

 

5.外注できるか?


他の業種で考えてみます。
例えば営業マンだったら、私なら販促用の郵送物の封入作業を外注します。小売店の店長なら、在庫管理は一切合切バイトに頼みます。
人に頼めたら苦労しねーんだよ、という声も聞こえてきそうですが、そりゃ普通、作業の外注などできません。でもやるんです。
知恵を絞って絞って合法的に作業を他者へお願いするのです。どうせ今のまま、忙しいままならあなたの業績は変わりません。
だったら、大胆なことをして現状を打破しようとした方が面白いのではないでしょうか。


外注なんかできっこねーよ、と嘆く前に、「仮に外注に成功するとしたら、どういうプロセスをたどるか?」を考えてみることをおススメします。
上司へのプレゼンが効いたとか、コッソリ事を運んだとか、成功へのヒントが見つかるかもしれません。


6.まとめ 


仕事で成果を上げるためには、いかに「作業」から逃れられるかがカギとなります。
他者への外注で、作業からは解放されます。
作業から解放された人間の脳内は、驚くほどクリエイティブになります。逆を言えば、だれにでもできる作業に時間と体力を奪われている人間には創造性の「そ」の字も出てきません。

ぜひ作業を外注し、自分にしかできないことに集中する環境を作りましょう!