晩酌と相撲好きのブログ

毎日ビール2本程度の晩酌とおいしいつまみ、そして大好きな相撲を愛しているアラフォー妻子あり男の心の内です。たまに本業の教育分野に関することもつぶやいたり。暇つぶしに見てやってください

晩酌をやめたら生ずる唯一の弊害

ここ二か月ほど、晩酌をしていない。
あれほど酒にまみれた私の人生だったのに、今はすっぱりと酒をやめた。正確には晩酌をやめた。時折開催される飲み会などには参加するし飲む。
しかし、それだけだ。普段は全く飲まなくなった。

 

なぜか?


夜の時間の短さに疑問を抱いていたせいだと思う。アルコールを摂取するとその瞬間から、人間は学習能力をほぼ無にさせられる。酒を飲みながら読書などできない。
私という人物がそもそも、たしなむ程度の酒しか飲まなくてもよい体質なのであれば、これまでの人生、酒でここまで苦労していない。
一度アルコールを口にしたら、ある程度の段階まで酔わねば終わることができないのだ。

 

アルコールを含んだその時から、極論、「ただ起きているだけの人」に私は変身してしまう。そう思うようになったのは、趣味で資格試験の学習を始めたところが大きい。
最近、学習することへの意欲と、学習の楽しさを再認識し始めた。その一環として、以前挑戦するも取得失敗に終わった試験に挑戦してみよう、そう思い、学習を始めた。
人間は、アルコールを含みながら効率の良い学習をすることはできない。そもそも、アルコールの作用は人間が学習する状態の真逆へと人体を変化させる。


酒を飲むともちろん、学習など不可能となり、とするとどうやってヒマをつぶそう。そうだ、なにか動画でもみるか、となる。大して興味のない動画でも酒の効果もありなんとなく最後まで視聴してしまい、いつの間にか「無意味の数時間」を過ごしてしまう。
無意味というのは、学習に着手している自分と比べた場合のことだ。動画を見ること自体が無意味というわけではない(しかし私は人間が行う動画視聴の九割九分九毛はムダだと思っている)。

 

数か月前のある日、ふと「夜に酒を飲まずに過ごしてみたらどうなるのだろうか?」という好奇心から実行に移してみた。酒も飲まずに資格試験のテキストを読んでみた。
動画視聴の数分の一の時間も集中力が続かない。前職時代あれほど生徒に「石にかじりついてでも勉強せい」などとほざいていた自分にドロップキック。
しかし、実に有意義な時間だった。知らないことを何個も、何十個も、数十分の間に知ることができた。動画や音声の視聴に比して「文字を読む」という学習方法は格段に効率的だ。


人間の文字を読むスピードは捨てたものではない。動画や音声は、あくまでスキマ時間メインなど用途を決めて活用すべきだと感じた。
メインは読みだ。これが一番効果が上がる。前職時代に気づいときゃよかったーと思うことの連続だ、自分が勉強し始めると。
ただ、前職時代の自分がそっくりそのまま、今の私のように学習に着手したところで「毎日勉強するのはすげー効果的だね」程度の感想で終わるだろう。だが今の私は一味違う。
なんと、学習する場所の天井の高さにより学習効率が変わることに気づいた。我が家の小上がりスペースで学習を進めると、物覚えが良くなるのだ。小上がりなので数十センチ天井が近い。
調べてみると、天井の低さと「基礎内容のインプット効率」は比例するとのことだ。逆に、天井の高さと「アイディア創出効率」も比例するのだそうな。
なるほどなるほど。前職時代なら、得意満面の笑み(いや、ドヤ顔)で生徒に「基礎のインプットは二段ベットの上段でやりな(キリッ(`・ω・´))」などとうそぶいたことだろう。
ん?待てよ。AIU(国際教養大学)の図書館(吹き抜けのため天井めちゃ高い)で勉強していたあいつとアイツは実は学習効率が良くなかったのか?何処かでなくしたあいつのアイツではない。

 

そう。


要するにアルコールを飲むと時間がムダに早く過ぎてしまうのだ。そのことに気づいた私はこれまでの人生で損失した時間を想像し、むせび泣いた。


しかし、アルコール無摂取で気づいたことがもう一つ。ひどく寝覚めが良いのだ。当然の結果だろうが、実感として日々寝覚めの良さを認識できたことは幸せだった。
これまでの飲酒人生の間、私は半分眠っていたのだ。いや、仮死状態だなもはや。

 

酒を飲まなくなり、飲酒リバウンドもしなくなった要因として最大の要素は「最近、深酒すると具合が悪すぎる」問題が挙げられる。
缶ビールを6本以上空けると、翌日は寝込むほどの勢いで布団で過ごして(ずっと寝てる)しまうのだ!!
明らかに体に異変をきたしている。もしくは単なる老化なのかもしれない。
そういった事情もあり、晩酌をやめた。心持では「今現在、たまたま晩酌を必要としていない」という状態に近いように思う。
別に飲みたいんだったら飲んでいいんだよ、と自分への許可を下している。でも飲まない。ってか今は飲酒の必要がない。

 

話は逸れるが、「酒は百薬の長」というのは真っ赤な嘘であり、最近の論文では「酒量なんかゼロの方がいいに決まってんじゃねーかバカ」が通説だ。
酒は百薬の長発言は、昔の中国で酒税を確保するための標語にすぎない。

ちなみに、「酒好き医師が教える 最高の飲み方」という本には、飲酒過多自覚アリの酒好きが、「酒量をちょっとづつ減らしてみるか…」と頑張る気にさせる内容がガンガンに書かれてある。参照されたい。私はこの本の影響で、居酒屋では必ず最初にカルパッチョを頼むようになった!

 

かように、ノー晩酌は体にもよいし金もかからず、学習時間の確保にも莫大な効果を示す。
しかし、
弊害が一点ある。それは


甘いもの依存症

 

である。

まさかこの私が甘いものを毎日欲するようになるとは!!!!
そう。

アルコール依存からの脱却はすなわち、甘いお菓子依存症へのジョブチェンジに他ならない。
もう毎日毎日ミスターイトウのチョコチップクッキーを貪り食っている。あと、スーパーとかでアルフォートの大袋を見かけたら買い物かごへ無思考ダンク(商品を粗雑に扱わないでください。)。
アルフォート」ってブルボン社が生み出した造語だって知ってました?

 

 

 

これまでもずっと、これからもきっと、一生食うはずがない!と思っていたタルトのお菓子なんかも興味がわきすぎてジャケ買いして一瞬のうちに食いつくした(無垢の巨人)。安い値!とかなんとか書かれてはいるが、お菓子の相場感皆無のため、もはやこの価格が相対的に安いのかどうかは一切見当がつかない。



甘いもの中毒と化した私だ。

ただ、私の最も偉大なところはどんなに食習慣が変わろうとも、体重を57㎏でキープしている点である。すごいでしょ。野菜とかもガンガンに摂取している。
ただ、甘いものをまったく食べない日、というのは断酒以降、無い!
これが唯一の弊害と言わざるを得ない。今後も甘いもの食い続ける。

皆さんも、お酒はほどほどに。理想は酒量ゼロよ。 

おしまい。

 

 

酒好き医師が教える 最高の飲み方 太らない、翌日に残らない、病気にならない 単行本 – 2017/11/25