晩酌と相撲好きのブログ

毎日ビール2本程度の晩酌とおいしいつまみ、そして大好きな相撲を愛しているアラフォー妻子あり男の心の内です。たまに本業の教育分野に関することもつぶやいたり。暇つぶしに見てやってください

アルバイト講師(おっさん)との思い出

 

 

今から15~6年ほど前、

 

私は ある学習塾にアルバイト講師として採用され

働き始めました。

 

当時の私の年齢は26、7歳と、

 

同僚のアルバイト講師よりも年齢が高め

(学習塾アルバイト講師大学生メイン)

なこともあり、

 

少しばかり不安を抱えていました。

 

しかし、その

「年齢問題」

からは割とあっさり解放されるのでした。

 

そうです。

その教室には

私より年長のアルバイト講師が

なんと2名もいたのです!

 

 

なんとなく勇気づけられた私は

すんなり新職場へとなじんでいきました。

 

年長アルバイトの一人に

津野さん

 

という私より2~3歳ほど年上の男性がいました。

 

 

津野さんは

 

ルックス良くない、

スタイル良くない(小太り)、

性格良くない

の三冠を達成しており

 

かつ

 

(しょうがないことではあるのだが)口臭がキツめ

というハンデをも背負ったその辺のおっさんなのでした。

 

津野さんは私にとって先輩なので

私は当然、彼には敬語で話していました。

また、

先輩への気遣いを忘れない会話を心がけていました。

 

 

と言っても、津野さんとは

あまり深くかかわる機会はありませんでした。

 

それから

私はその教室で半年ほどアルバイト講師として勤務したのち、

 

その塾で上司にスカウトされ正社員登用となり、

別の教室に異動となりました。

 

それから5,6年経過し

ある日

3日間ぶっ通しの社員研修が開催されることになりました。

 

塾はその間、わざわざ休業にしました。

 

その社員研修には「幹部アルバイト講師」

も参加しました。

 

前述の津野さん(オッサン)も参加します。

 

そうです。

 

まだこの塾でアルバイトをしていたのです!

 

 

その研修は主に、

一つの議題について意見を出し合い

突き詰めていくというスタイルで

 

お互いの

思考を高め合うことを目的に行われました。

 

その時の議題は

「生徒の成績を上げるには?」

でした。

 

…余談になりますが

実は、世の学習塾(特に個別指導塾。私は個別指導塾勤務でした)

で「生徒の成績アップ」について

従業員同士がまとまった機会を取って議論することは基本しません(!)

 

 

当時は私も自塾に誇り(他社よりはマシであるという認識)を持っていたので

こういった従業員研修はダルくはありながらも

開催には納得して、研修に参加していました。

 

 

研修中は

幹部アルバイト陣からもいろいろな意見が噴出します。

 

かの津野さんからも意見が出ました。

 

「本部教室の運営は何をやっているのか?ミスが多すぎる」

 

 

 

そう。

私は本部教室の教室長という立場でした。

 

本部教室は当時、全国でも1番の大きさ(建物、通う生徒数どちらも)

をほこる拠点でした。

 

その分、

様々な雑務にも追われ

 

人員配置に間違いが頻発していました。

 

とはいえ

頻発と言っても

他の小規模教室に比べたら、

というくらいのもので

 

世間一般的にみたら

ギリギリ許容範囲内のミス数

という程度のものでした。

 

 

しかし

 

津野さんから見れば

ダメなものはダメ。

 

生徒の成績向上うんぬん以前の問題であり

本部教室の改善を促したい

 

そういった立ち位置での発言をバンバンしでかしてきました。

 

 

もはや私への個人攻撃でしかなくなっているくらい

私所属の本部教室への文句が止まりません。

 

 

津野さんはまくしたてます。

 

「本部教室の運営は何をやっているんだ!?」

 

「運営側のミスがひどすぎる」

 

「運営側は生徒のことを見ていない」

 

「運営は講師のことも全く考えていない」

 

 

正直、ごもっともなところもあり

黙って聞くしかない部分もありましたが

 

ここは別に「本部教室をつるし上げる場」

ではないため私も脱線しそうになっている議論を本線へと戻します。

 

「本部教室の人員配置については社員間の情報共有を密にして改善していくとして

今は生徒の成績アップにつながる『全教室に通ずる』議論をしたいので

そこに焦点をあてましょう。」

 

私はこう述べました。

 

しかし津野さんは聞かず、

さらに言い続けます。

 

「本部教室の運営側が人をぞんざいに扱うから、

本部教室では働きたくないと他のアルバイト講師たちはみんな言っている!」

 

私は みんなって誰? などと思いながらも

しかし、なにか、どこか、引っかかるものを感じながら

その後も研修に臨みました。

 

 

 

さて

 

時はたち

 

 

そこからさらに数年後

 

私が勤務する本部教室に

津野さんが異動してきました。

 

左遷です。

長い勤務年数により

その傍若無人ぶりが災いし

 

津野さんの所属する教室の教室長から

「津野さんはいらない」

と三下り半を突き付けられた結果なのでした。

 

うーん…

 

俺もいらねえ…

 

などという気持ちはおくびにも出さず

 

私は敬意をもって津野さんに接しました。

 

私がアルバイトとして勤務した当初は

津野さん=先輩

でしたが

 

今は

津野さん=部下

と立場が逆転しました。

 

ちなみに、なぜか

津野さんには

『本部教室があなたを欲しがっている』

と伝えられていました。

 

これが話を厄介にさせる原因となっていましたが

ここではあまり深く立ち入りますまい。

 

 

 

ところで、

世の中には

 

「モテる男」

「モテない男」

 

の二種類が存在します。

 

この両者の決定的な

違いは何か?

 

 

それは

 

 

「余計なことを言わない」

 

ということです。

 

 

例えば

 

ある人が「豪華なクリスマスケーキを予約した!」

と言ったら

モテない男はついついこんなことを言ってしまいます。

 

「クリスマスシーズンはケーキ製造量が多くなるため

商品の品質が一年で一番下がるからコスパ悪いよ」

 

という具合に…。

 

 

 

津野さんも例にもれず

余計なことをバンバン発言するタイプの人間です。

 

 

当然、モテるはずもありません。

 

モテるモテないはともかく

他者をおもんぱかることができない

難儀な性格なのでした。

 

 

それでも!

 

私は先輩である津野さんを尊重し

他のアルバイト講師たちに、津野さんを模範にしてもらおうと

彼をリーダー的な立場に抜擢したりしました。

 

 

津野さんは

二言目には文句、

特に私に対する文句が止まらず

 

やがて私は津野さんを特別扱いせずに

叱るところは叱るようになっていました。

 

時には生徒たちにも聞こえるくらい

言い合うこともありました。

 

その時期は確実に

生徒たちへの悪影響があったと思います。

 

当時の生徒たちよ

オッサン同士のクソ醜い言い合いを聞かせてしまい

申し訳ない!!

 

 

津野さんからすれば

私の教室運営方針が気に食わないのか、

と同時に人員配置ミスがまだ起こるのが気に食わないのか

 

常に私に文句を言ってきます。

 

一時期、私は本気でこの津野さんへの扱いに悩んでいました。

 

当時の人生の7割ほどはこの津野さんのことを考える時間になっていました。

 

それほど津野さんに踊らされていました。

 

津野さんは言ってきます。

 

「運営側は何をやっているんだ!!」

 

「このカリキュラムは不適切だから運営は練り直すべきだ!」

 

「人員配置ミスは運営の『従業員軽視』だ!」

 

 

 

あのー…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

運営ってなに????

 

 

 

 

 

津野さんの発する

 

「運営」

 

というワード

 

 

そう。

 

 

私の長年の胸のつっかえの原因は

 

この

 

「運営」

 

 

というワードだったのです!!

 

津野さんと同じ教室で働くようになり

そのことに気づきました。

 

 

 

普通であれば

 

 

私のことを

 

「社員」

 

という言葉でくくるのではないでしょうか?

 

 

津野さんはアルバイト。

 

 

私は社員。

 

 

 

運営側はアルバイト講師を軽視している…

 

ではなく

 

社員たちは講師たちを軽視して…

 

の方がしっくりきます。

 

 

運営ってなんなの…???

 

 

 

疑問が疑問を呼びます。

 

 

 

私は推測しました。

 

 

アルバイトである津野さんは

私(アルバイト→社員)へのある種の劣等コンプレックスを

抱えていたのではないか?

 

「社員」という言葉は津野さんにとって特別なものであり

津野さんが使いたくない用語だったのではないか?

 

それが「運営」という言葉に変化したのではないか?

 

 

そう推測します。

 

 

ではなぜ、(使いたくない用語である)社員という言葉の代わりに

 

運営

 

というワードをチョイスしたのか??

 

 

 

それは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

AKBが好きだから

 

 

 

 

 

 

なんじゃないかと思います。

 

私は詳しくないのでイメージで言うのですが

 

 

AKBってよく「運営運営」って言いませんか?

 

AKBにおける「運営」が何を指すのかは分かりませんが

(確か、AKBって各メンバーの所属事務所がバラバラと聞いたことがあります。複数の事務所にまたがって一つのアイドルグループをまとめる部署を『運営』と呼ぶのだと推測。)

 

津野さんは

その(AKBファンとして多用する)運営というワードを

長年、社員というワードの代えてチョイスしているのでないか?

 

 

私はそう感じます。

 

そうとしか感じることができません。

 

 

 

津野さんは

自らのAKB好きを

 

自らのワードチョイスにより

白日の下にさらしてしまったのです!!

 

 

 

思えば

 

私が津野さんと出会った当初(15,6年前)

 

津野さんが生徒から「津野先生、プリキュア毎週見てるでしょ」

と言われたとき

 

プリキュア? なんだそれ」

 

とか言っていましたが

 

 

イヤお前、

 

 

絶対プリキュア知ってるだろ!!

俺だって知ってたぞ!!

 

って思ったことがありました。

 

 

プリキュアもAKBも絶対に詳しいだろ!!

 

 

っていう津野さんへの私の認識を

3500文字以上にわたり

お送りしました。

 

 

読み応えありすぎましたね…。

 

 

 

とまあ、

 

 

はっきり言って

津野さんは扱いづらい人材だったので

 

前述のようにかなり私の心の負担になった人物でした。

 

 

しかし

 

 

今、同じような状況になったら

もう悩むこともありません。

 

店舗運営において

 

従業員との接し方、育成の仕方については

 

もう基本的な部分で悩むところはありません。

 

 

例えば

 

・部下がいうことを聞いてくれない

 

・部下が思ったように動いてくれない

 

・部下が組織の「ガン」になっているのに対処できない

 

 

など

 

こういった基本的な悩みを持っている店舗マネージャーは

思いのほか多いものです。

 

 

 

 

私にとってはすでに解決済みであり

 

全く問題にならぬほど

 

すぐさま解決できてしまいます。

 

 

店舗マネージャーで

部下への対応でお悩みの方は

なんでも聞いてください。

 

お役に立てると思います。

 

 

 

 

以上、

 

のちに交通費不正申請によりクビの危機に瀕する(え?)津野さんとの思い出を語りました。

 

 

お付き合いいただき、

 

まことにありがとうございました。