最近、歯医者さんを変えた。
前に行っていた歯医者さんでイヤな思いをさせられたからだ。
今回は、前の歯医者さんと新しく通い始めた歯医者さんでの体験をまとめてみた。
相性の合う歯科医院探しの一助になれば幸いだ。
最初は、どの歯医者さんも親切丁寧
今から10年以上前、知人の紹介である歯科医院を訪れた。
建物が新しく、待合室には大きめのモニターに医院の紹介VTRが流されていた。
とても清潔感にあふれたオシャレな空間だと感じた。
また、スタッフの方々の対応も清々しく、実際に診療を担当する院長先生も頼もしく見え、全幅の信頼を寄せ治療をお願いした。
事実、この歯科医院に通うことで積年の虫歯の数々があっという間に直っていった(放置年数14年であった…)。
通う頻度が少ないと…
虫歯の治療が終わると今度は「定期的にクリーニングに来てください」と言われるようになった。
もちろん、私は歯科医院の言うとおりに通うつもりだった。
しかし逼迫した状況ではないのに定期的に休みをつぶしてわざわざ歯科医院に通う選択肢を私は持てなかった。
職場がブラック環境だったこともあり、休みは休ませてほしいと感じていたため、クリーニング等のメンテナンスはキャンセルした。
その後は、不定期的に、例えば歯茎が尋常ではないほどの痛みに襲われるなどしたときのみ、数年に一度顔を出す程度の通院頻度になった。
そして数か月前、再び大きめの虫歯の治療を依頼しにこの歯科医院を訪れた。
しかしその対応はなかなかに不親切なものだった。
具体的には、
・「定期的に通院していないので、こんな状況になる」と、通院しないことは悪いことでありその行動を選択したのはお前だ、という罪悪感を植え付けようとしてくる
・パワハラ気質の医院らしく、私の質問にスタッフさんが院長の顔色をうかがいながらの返答しかせず、有益な返答を得られない。
そして極めつけは
・問答無用で4,000円に近い価格のうがい薬(自社製品である電解水)を売りつけられた。拒否権は全く与えられなかった
以上のようにかなりの精神的ダメージを私は負い、不信感だけがその歯科医院に残った。
その後、その歯科医院には行っていない。
新しく通い始めたクリニック
妻のススメで新しいクリニックに通い始めた。
ハード(設備)も真新しく、スタッフの対応は普通(!)、院長先生も普通( )。
しかし、患者である私との対話に時間をかけてくれることは特筆すべき点だ。
とりあえずここでお世話になろうと決めた。
歯医者のよしあし、客観的に分析すると…
歯科医院を二つ経験し、私が感じた歯医者さんの良しあしを最後にご紹介する。
1,靴を脱ぐか脱がないか
何を言っているのかと思われるかもしれないが、聞いてほしい。
通常、個人病院では土足からスリッパに履き替えることが多い。
しかしこと歯科医院に関しては、別に土足でも問題ないのではないかと思う。
思い返せば、大学病院などの大病院も土足OKだ。
スリッパに履き替えさせる病院の思惑はただ一つ、
掃除の手間を省きたい
これに尽きる。
掃除の手間を惜しみ、そのツケを患者に払わせているのだ。
ホスピタリティをまとった医院では土足上等なのだ。
これを知っている人はあまりいないだろう。
よい歯科医院を見つけるためには大切な、いや、最重要な要素だと私は思う。
しかもその判別は容易だ。
2,スタッフが患者を向いているか
前の歯科医院ではそういえばスタッフが院長夫妻の顔色をうかがう体質だった。
特に印象的だったのは、私が診察室にて副院長先生に質問したら、副院長先生はそばにいた部下(衛生士?の人)に「質問に答えてあげて」と丸投げしたことだった。
要するに、この態度から分かることは
・患者(私)が直接副院長先生に質問などありえないことだぞ!という意思
・スタッフに対し、患者(私)のコントロールをしっかりしろ!という脅し
を多分に含んでいることだった。
もう一つ、香ばしいエピソードが。
ある日、前の歯科医院にて朝一の時間で予約していたので定刻の10分前に医院に到着した。
受付のスタッフを含め全体朝礼が受付の奥にある診察ゾーンで行われていたようだ。
受付スタッフの背中がすぐそこにあったが、患者(私とその他数名)が来院しても一切コチラには反応せず、朝礼というか院長の方を向きっぱなしだった。
朝一で予約客が来ることが分かっていながらこの時間帯に朝礼を敢行するのもちょっとねーだが、
100歩譲って朝礼を強行するにしても受付スタッフだけは来院した患者に一言挨拶を返すくらいのことはしないのか?要はそれほど院長のパワハラを恐れているということの現れだと感じた。
スタッフが上司などの顔色を窺わず自分の判断で意思を持って行動する。
こういった組織は客の方を向きやすい。逆は上記の通りだ。
新しく通い始めたクリニックは、まあ普通だった( )。
3,患者に納得を提供しようとしているか
歯科医は他の分野の医師とは違い、物理的な技術力を何よりも必要とする仕事だ。
医師養成機関である大学の「医学部」と「歯学部」が分かれているのはそのせいらしい。
いくら頭脳明晰でも実際に自らの手で器用に手を動かして迅速な判断のもと治療を遂行できなければ歯科医師にはなれない。
こういった背景があり、歯科医師は他の医師に比べ、職人気質の傾向があるのではないか?
私はそう思う。
だから、「グダグダ説明をしている暇はない。口動かしているヒマがあるんだったら手を動かして治療するのが手っ取り早い。とにかくつべこべ言わず俺の言うとおりに治療を受けろ。それ以外の選択肢は歯科医療において患者にはないのだ!」
というオラオラな歯科医率が高いのではないかと感じる。
4,10年前のまま何も進んではいない?
前の歯科医院では受付待合スペースにモニターがあり、委員のPR動画が映し出されている。しかし、その内容は10年以上前に初来院して「すげー」と思った時のものとほとんど変わっていない。
よくよく観察してみると、初来院当時は全てのものに新しさと清潔感、おしゃれ感を覚えたものが現在はそういったものは感じず、むしろ古臭ささえ感じてしまうハード(設備)になってしまっている。
せめて、医院のPR動画くらいは新しく更新したほうがよいのではないか…
などと思うがどうだろう。
また、院長先生のおっしゃる内容も目新しいことはなく、すべてが私の予想の範囲内だった。
これらのことから推測できること。
前の歯科医院は、この10年間、全く成長を遂げられていない組織なのではないかということだ。
そういえば、10年前はお姉さんスタッフが多かったのが今はおばはんしかいなくなっていたのはここでしか言えないデリケートな話だ(ここでも言うなよ)。
賢い若いスタッフは辞めていくような職場なのだろうと強く思う。
おまけ
最後におまけとして私の歯の症状のご紹介。
虫歯なのだが、その原因は「歯磨き不足などの不摂生」ではないそうだ。
そりゃそうだ。歯は念入りに磨いている。幼い子供たちに「歯磨きせい」と日々恫喝している手前、親自らが磨かないわけにはいかない。
むしろ、歯磨きは上手な方だそうだ(新しく通い始めたクリニックでの磨き残し検査にて数値化されていた)。
では虫歯の原因は何か?
それは、歯ぎしりによる自分の歯の破壊(!!)であるという。
就寝中、私の歯にはかなりの衝撃が加わり、歯のエナメル質を取り去り、歯に亀裂を生じさせているのだという。
かなりビビった。
とりあえずはマウスピースを作成し、その後は四本の親知らず(当然まだ1本も抜いていない…)を抜歯してかみ合わせをよくすることがゴールだそうだ。
…憂鬱だけれどもやるしかない…。頑張ります。
最後の最後に。
10年ほど前、前の歯科医院での歯磨き指導があり、それ以来私の歯磨き能力は跳ね上がった。ここは感謝している。
では具体的に何が変わったのか?
それは
歯ブラシ
である。
それまでの私は一本100円程度のやっすい歯ブラシを使用していたがそれではダメなのだそうだ。
何がダメかというと、歯ブラシの毛の本数と密度だ。
安価な歯ブラシは毛の本数が少ない上に密度が薄い。それだけ製造も容易にできるということなのだろう。毛の本数が足りず密度が薄いと磨き残しが多く発生することになる。テクニックではどうにもならない(歯科衛生士の技術を持って通常の5倍の時間をかければ何とかなりそうな気もするがその技術を会得するのは非現実的な話だ)。
なので、毛の本数が豊富で密度の濃い歯ブラシを使用することだ。
参考画像として以下を。
左がよい歯ブラシで、右がダメなヤツだ。
具体的な商品としては
エビス プレミアムケアハブラシ 7列レギュラー ふつう 3本組 (色おまかせ)
3本セットで539円!ビビる程安い。自分で検索して紹介しておいてなんだが、
私は今後、上記Amazonから購入する。絶対。
このタイプの歯ブラシで、歯の表面はそこそこに、歯と歯茎の間をねじりこむように磨くというかツッコむ。で、ぐりぐりする。
慣れていない人は出血が発生するが、それは「悪い血」(歯槽膿漏系)なので出した方がよいらしい。
ただ、その辺りは実際に歯科医院にて正式な助言を受けた方がよいだろう。
現在のところ、間違いなく言えるのは、一般的に良い歯磨きをしたいのであればやっすい歯ブラシは辞め、毛の密集している歯ブラシにしようということだ。
今現在、私はツルハドラッグのプライベートブランドの上記タイプの歯ブラシを使用している。
上記エビスの歯ブラシはちょっと手が出なくて買えなかったが、問答無用で今ポチった。
自分にとってこのブログ執筆はかなり有益なものとなった。
皆さんにとても有益なものであってくれたらうれしい。
今日は以上です!