長女が生まれる少し前、父親である私は
子どもに自分をどう呼ばせるかを考えた。
妻は「パパママ呼び」一本だったようだ。
しかし私はこの「パパママ呼び」が好きではなかった。どこか軽薄じみているからだ。
やはり「お父さん・お母さん」がしっくりくる。何なら真面目に父上、と呼ばせてもいいかなと考えることもあった(産後ハイの一種??)。
でもまあ、女の子ということが分かっていたので最悪パパママでもいいか、と妥協することにした。
それから五年、現在では自身のことを「パパ」と呼称するのにもガンガンに慣れ、日常生活を子どもたちと平穏に送っている。
もしもこれが男の子だったら。
私は「パパ呼ばせ」はしなかっただろう。
なぜなら、思春期になったら子どもが大変困るであろうことが予想されるからだ。
そう。
男の子は思春期に突入する際に親をパパママと呼んでいることが周囲にバレたらしんでしまうからだ。
はやく「おやじ」や「おふくろ」と呼びたい!!
男の子あるあるだろう。男は何歳であろうが体裁を重んじる生物なのだ。
さて
パパママ呼ばせを実行して気づいたことがある。
メリットだ。
それは
出生から早期に子供から「パパ・ママ」と呼んでもらうことができることだ。
これは第一子を持つご家庭なら分かっていただけるのではないか?
早く我が子と会話のようなものを交わしたい!
世の親はこういった欲求を子の出生から抱き始める。
大体は生後一年以上は時がいる。子供が親を呼ぶのにもかなりの時が必要だ。
そんな中、
お父さん呼ばせの赤ちゃんはかなりその発音に苦戦する。
これがパパになるとその難易度はぐっと下がる。めっちゃ低い。
なので、比較的早期に子供から呼んでもらえるのだ!!
女の子が生まれる予定のご家庭はぜひパパママ呼びを試していただきたい。
男の子の場合はやめておこう。友達に親の事をパパママと読んでいることがバレたら憤死事案である。
何なら、「お父さん・お母さん」ですらもバレたくない。せめて「とうさん・かあさん」だろう。この「お」一文字ですら思春期の男の子にとっては生死の境目になってしまうのである。マジ。
女性には想像も及ばない世界であろうがこれは事実だ。だから男の子にはとうさんかあさん呼ばせが無難だと、世の男の子のために断言させていただく。
最後にデメリットを。
パパと呼ばれるメリットは前述のとおりだがこのメリットはおそらく広く認知されているのだと感じる。外に出ると「パパママ呼ばせ」を採用しているご家庭はことのほか多い。
多くのお子さんたちが集う場所では頻繁に「ぱぱ!まま!」の文言が飛び交う。
その時だ!
他のお子さんのパパ!に返事をしてしまうのは!!
そう。
コンビニバイト経験者が他のコンビニを客として利用しているときに脊髄反射で「いらっしゃいませ!」と言ってしまうのと同じだ(ちがう)!
この重大なデメリットを享受できる方はパパママ呼びの採用をお勧めしたいと思う。
どうかよろしく(なにが)。
以上!