晩酌と相撲好きのブログ

毎日ビール2本程度の晩酌とおいしいつまみ、そして大好きな相撲を愛しているアラフォー妻子あり男の心の内です。たまに本業の教育分野に関することもつぶやいたり。暇つぶしに見てやってください

フロントエンド商品への認識

 

先日、コンビニでコピー機を使用した。

不便極まりなかった。

今にして思えば、ユーザーインターフェイスからして使いづらくすでにそこからイライラが溜まっていたように感じる。
とにかくコピーするまでに「スッ」と完了できないのだ。

まあ、タッチパネル操作の不便さはしょうがないとして今回辟易したのはそのコピー機の立て付けの部分だ。
そう。文字通りコピー機自体の物理的な立て付けだ。

要は、コピー機のフタをいくら最後までガバっと上に開けても手を離すと閉じてくる閉じてくる!!!!

イラつきを通り越して恐怖を感じるほどだ。なんだこのしつこいまでの「このフタ、開けさせてなるものか」圧は。

今回はマイナンバーカードを家族四人分複写する必要があり、A4サイズにカード四枚を並べ一度に四枚、つまり10円で四枚を複写した。
それを表面とウラ面、合わせて2回、つまり20円。

 

カードを四枚、コピー機のガラス面にセットするのは意外と手間だ。
両手を使うことができれば造作もない作業だが、なんせ手を離すとフタが落下してくる。下手すれば命の危険もある。ない。

カード並べを片手のみで四枚、しかもA4サイズの敷地内に均等に配置するにはそれなりの時間を要した。片手であれば半分以下の時間で済むものを!!!

 

この不便さマキシマムな状況をどう打破するか!!
私は自身の有り余る知恵を駆使して考えた。導き出された解は一つ。

そう。

自分の頭をつっかえ棒にするのだ!!

コピー機に体をのめり込ませ、フタをあえて落下させ自らのドタマをストッパー代わりにする!これ以外の回避手段は今のところ人類は発見できていない。当然、横にいたレジスタッフは私(の頭部あたり)を二度見していた。
そりゃそうだろう。史上初のコピー機フタ落下回避策の実践者だ。称賛の眼差しだったに違いない。

 

 

そんなことがあり、「なんでこんなに不便な作りにしているのだろう?」とコンビニコピー機のデフォルトがフタ閉まる機構なのかどうかを調べた。結論、デフォルトらしい。

どうやら、多くの人間はコピー機使用後にフタを閉じないようだ。
コピー機使用後、フタが開きっぱなしだった場合様々なリスクがコピー機に降りかかる。

主なリスクはガラス面の汚れだ。フタ開きでガラス面が露出している場合、ホコリやゴミ、最悪の場合コーヒーなどの液体がガラス面に降りかかる危険性がある。コピー機の機能をいかんなく発揮するためにはこのガラス面の清潔さがキーとなる。

ガラス面が汚れていると線やカスレなどが入る。そうすると客からクレームが入る。

コピー機の売上は一枚(一回転)10円。どう高く見積もっても粗利は5円に満たないだろう。そんな中、コピー機の売上ごときで客の相手をしていたのではコンビニは商売上がったりだ。

その防止のためのフタ閉まる機構だったのだ!!

 

要するにコピー機は儲けのために設置しているのではなく集客のためのものなのだ。
ここを私達は理解する必要があるように思う。

コピー機では儲けられない。ただ、コピー機で集客→ついで買い、で収益を確保する。そういった戦法をコンビニは敷いている。

だからコピー機を使いやすくすることに手間をかけてはいられないのだ。そして、間違ってもコピー使用に関するクレームなど受けたくない。ある意味サービスで提供しているものに反感を覚えられても困るしヤダ。

だから、客の立場としては集客手段としてのコピー機に利便性を求めても不毛ということが言える。

 

コンビニのコピー機はラインナップ上「フロントエンド商品」に分類される。

世の中には様々なフロントエンド商品、つまり客が最初に触れる商材が存在する。

代表的なのが「無料」の商品だ。

例えばスクールやスポーツジムなどの無料体験。

塾の勤務経験から言えるのは、無料体験授業に学習効果はほとんどない。
無料体験に学習効果を求めて受講するのはナンセンスだ。
(学習効果がない理由として「その場限りの行き当たりばったりであること」が挙げられる。講師や学習機会の継続的な運用がないと学習効果は見込めない。)

あとはスーパーの特売。トマトが一個30円だとしたらみな買うだろう??私は迷わず買う!!食う!!
しかし、トマトとその他の必要物資を購入した合計金額はどうだろうか?他のスーパーよりも安いだろうか?結局、いつものスーパーに行ったほうが安かったぜ、などということは日常ちゃ飯事だ。

 

世にあふれるフロントエンド商品の利用には、これから少し注意していこう。とにかく、フロントエンド商品で「得をしよう」などとは思わないことだ。
もしもフロントエンド商品を利用するなら、「体験(確認)に留める」や「その商品のみを購入する」など割り切っていこう。

そのような割り切りができるようになるとフロントエンド商品を有効活用できるようになる。過剰な期待を寄せない。フロントエンド商品との上手な付き合い方をしていきたいものだ。

 

 

例外もある。例えばネット上のサブスクリプション(定額制)の商品。

これらのフロントエンド商品は無論、一定期間の「無料体験」だ。
ここはほぼほぼ無条件で利用しても良いと思う。ただ、不必要な場合の「解約日」をスケジューリングしておくのは忘れずにしておこう。

 

私が最近利用した無料体験はLeminoだ。

ボクシングの井上尚弥戦を視聴するためにこの動画視聴サービスを利用した。
これがまた使い勝手がいい。
月額1000円弱で今まで有料レンタルだった映画が見放題だ。

先述の通り、不必要な場合の解約日をスケジューラーに登録しておけば余計な出費が結局かさんだ、ということも避けられる。

 

無料体験やバーゲンといったフロントエンド商品と上手に付き合い、コンビニコピー機のフタをドタマで食い止めながら生きていこう。

以上です(何が)。