晩酌と相撲好きのブログ

毎日ビール2本程度の晩酌とおいしいつまみ、そして大好きな相撲を愛しているアラフォー妻子あり男の心の内です。たまに本業の教育分野に関することもつぶやいたり。暇つぶしに見てやってください

人と向き合うことだけはしっかりやってきたように思う

 

昨日、中学・高校の同級生(43・男)と家飲みをした際
「厄介な部下」の話題が登場した。

 

彼が店長を務める店舗での女性部下のふるまいが傍若無人なのだという。
なんやかやで、その部下に悩まされていることを私が彼から聞いてすでに年単位の時間が流れている。

 

結局、近隣の他店舗に異動する流れになりそうだと彼は嘆息交じりにこぼした。

 

彼を批判するつもりは大いにあるないが、手を打たずにいると悩みは年単位で残り続けることになることを改めて理解した。勉強になった。

 

職場での悩みはほぼ100%人間関係の悩みだ。アドラー心理学の本「嫌われる勇気」で人間の悩みはすべて対人関係の悩みであると言われている通り、職場での悩みも例外ではない。

 

嫌いな上司がいる、同僚とそりが合わない、周囲の人々から嫌がらせをされる、などなどこれら人間関係の悩みを解決する方法はただ一つだと私は思っている。

それは、それらの人々と

向き合うこと

に他ならない。向き合うことでしか解決しないのだから、向き合うことなくなあなあにするすなわち問題が発生し続ける状態になるということだ。

 

人と向き合うには多大なエネルギーを必要とする。身体的な面もさることながら精神面での消耗が激しくなる。

しかしそれを避けて通れないから問題が発生したままになってしまう。
勇気を出して当事者と向き合って最終的に直球をぶつけ合う。人間関係の悩みを解消するには、正確に言えば解消せずとも終わらせるには今すぐ向き合った方が(様々な面での)トータルコストは低く抑えられる

 

自身を振り返ってみると、しまいにはしっかりと人と向き合ってきたなぁと感じる次第だ。

例えば職場にいた変なおばはんとは(すんげーイヤだったが)ヒザを突き合わせて話し込み、退職の合意に成功した(後ほど雇用保険の関係でおばはんがゴネたらしく本社から怒りの電話が舞い込むのだがうまくかわす。ゴネに対応するのが本社の仕事だ。俺はあとはしらんの精神で乗り切った。乗り切ったのか?)。今思えば解雇してもよかったのではないかと思うしその証拠をしっかりと記録することも大切と学んだ。

 

アルバイト従業員も何人かクビにした。すべての事案において当事者と一対一で話し込んだ。しまいには納得して(彼らは納得せざるを得ないほどやらかしているのだが)辞めていった。

 

横暴なおっさん社員にもしっかり言葉をぶつけた。このおっさんは知能犯のため私からの一対一の話し合い要請に応えなかった。だからメールで言葉をぶつけてその様子を全社員cc送りにて、公開処刑を行った。社内は騒然となった。

 

上司とも向き合った。私のそれまでのキャラ上、私がはっきりと意見を述べるだけで拒否反応を示していたが構わず直球で言葉を投げ込んだ。関係性は悪化したと言えるかもしれないが、とりあえず上司との人間関係の悩みはなくなった(お互い干渉しなくなった)。

 

顧客ともしっかり向き合った。主にクレーム対応だ。誠心誠意謝罪した。思えばキャリア前半は謝ってばかりだったなぁ…。

金払わない顧客とも向き合った。年に数回、催促の電話をするのだ。退塾して10年以上経つ元顧客に電話する神経を私は持ち合わせていなかったがとりあえず決まりなので電話し続けた。今思えばさっさと少額訴訟を起こすべき案件だったと思う。意外と不払い件数って多いのね、と学んだ。司法書士に依頼すればすぐに終わるはずなんだけど!。

 

職場が塾の関係上、生徒たちともしっかり向き合った。一番つらかったのは高校生に対する「この大学は無理だよ(だからランク下げてその中で最良の大学を見つけよ)」宣言だ。無理だよじゃなくて可能性を探れとよく当事者(特に保護者の方)からは言われるのだが、こと国公立大学受験は短期間では対応できない。人間の学習許容量を優に超えているからだ。5教科7科目を数か月で4割→7割にすることは私には不可能なことだった。可能な塾があったら全員そこに通った方がいいしノーベル賞もらえるんじゃね?その塾。

 

頑張って結果が出ているにも関わらずなぜか不安がる生徒への対応はカンタンだった。
「問題ない。このまま進め」で済む。それでも不安なんですと言ってくるので(特に女子生徒!)「問題ない」を連呼し続けた。あまりにしつこい生徒には最終的にヒザを突き合わせて「君は合格する。私は確信している。その確信しかない。だから(不安なんですぅー吹聴的な)無駄な時間を使わない事」で不毛な時間を粉砕していった。ふつうに合格するとただただ思っていたのでそれを伝えただけなのにいざ合格すると「先生のおかげです」とこう来る。誇張なしで私は何もしていない…。

 

 

 

ネガティブな内容であれ、ポジティブな内容であれ、人と向き合うことで解決する事象は多い。というより向き合わなければ、言い換えれば逃げずに真正面から言葉を交わし合う場を作り実際に言葉を投げ合うことをしない限りは特に職場の問題はいつまでたっても解決しない。終わらない。

 

人と向き合うということは横綱相撲を取るということにも似ている。
そう。まずは相手の意見を自らの胸で受け止めることから始まるからだ。

相手の意見をノーガードで受け止められる人は実はかなり少ないのもしれない。
人間には思考の偏りが多少なりとも存在する。それぞれ固有の概念があり、「言われなくてもこうすべき」という考えが根強いのが普通なのかもしれない。

その「普通」を乗り越え、自分の中だけの常識から一歩外に歩み出し、他者の未知なる世界観に触れる、そして受け止める勇気。

 

問題解決(もしくは問題発生の終了)を目指すために、相手と向き合ってみよう!今回はそんなお話でした。